acaddoc.lsp ファイルを使用して LSP ファイルをロードする

acaddoc.lsp ファイルは、AutoCAD の作図環境で図面が作成されたり開かれるたびに自動的にロードされます。

AutoLISP の load 関数と APPLOAD[アプリケーション ロード]コマンドは、両方とも LSP ファイルのロードに使用しますが、それぞれ何らかの形式でユーザとの対話処理が必要です。AutoCAD プログラムでは、特定の名前を持つカスタム プログラム ファイルを自動的にロードする能力がサポートされています。新しい図面が作成されたまたは既存の図面が開かれたときに、AutoCAD プログラムが検索するファイルの 1 つが acaddoc.lsp ファイルです。acaddoc.lsp ファイルを使用して各図面で LSP ファイルをロードしたり AutoLISP 文を実行するには、事前にこのファイルを作成しておく必要があります。AutoCAD プログラムのインストール時にこのファイルのバージョンはインストールされません。

acaddoc.lsp ファイルを作成したら、図面を作成するまたは開くたびに使用可能にする LSP ファイルをロードするための AutoLISP 文を追加します。共有する acaddoc.lsp ファイルと他の LSP ファイルをすべてネットワーク上に置いてから、OPTIONS[オプション]コマンドを使用して、このファイルの場所を[サポート ファイルの検索パス]の設定に追加します。

ヒント: Windows では、[サポート ファイルの検索パス]と[信頼する場所]の設定は、AutoCAD プロファイルの一部として保存されます。AutoCAD プロファイルは、[オプション]ダイアログ ボックスの[プロファイル]タブから ARG ファイルに書き出してから、他のワークステーションに読み込んだり、AutoCAD プログラムの配置に含めることができます。

acaddoc.lsp ファイルを作成する

ここでは、acaddoc.lsp ファイルを作成し、このファイルを Gardenpath フォルダ内に配置する方法を説明します。acaddoc.lsp ファイルは、通常は他のカスタム プログラム ファイルと同じフォルダ内にあります。一般的には、ローカル ドライブまたはネットワーク ドライブ上の集中管理された場所にあります。

Windows
  1. 次のいずれかの操作を行います。
    • (Windows 7) [スタート]ボタン [すべてのプログラム] [アクセサリ] [メモ帳]をクリックします。
    • (Windows 8) [スタート]画面で、note と入力し、[メモ帳]をクリックします。
  2. メモ帳で、[ファイル]メニュー [名前を付けて保存]を選択します。
  3. [名前を付けて保存]ダイアログ ボックスで、[ドキュメント] (または[マイ ドキュメント])フォルダを参照します。ファイル上やフォルダ上ではなく、空白領域で右クリックして、[新規作成]、[フォルダー]の順に選択します。新しいフォルダに GardenPath という名前を入力し、[Enter]を押します。新しいフォルダをダブルクリックして、これが現在のフォルダとなるようにします。
  4. [ファイル名]テキスト ボックスに、acaddoc.lsp と入力します。
  5. [ファイルの種類]ドロップダウン リストをクリックし、[すべてのファイル(*.*)]を選択します。
  6. [文字コード]ドロップダウン リストをクリックし、[ANSI]を選択します。[保存]をクリックします。
  7. [ファイル]メニュー [上書き保存]を選択します。

    LSP ファイルは閉じないでください。

Mac OS
  1. [Finder]で、Mac OS のメニュー バーから[移動]メニュー [アプリケーション]を選択します。
  2. [アプリケーション]ウィンドウで、[テキストエディット]をダブルクリックします。
  3. テキストエディットで、Mac OS のメニュー バーから[テキストエディット]メニュー [環境設定]を選択します。
  4. [環境設定]ダイアログ ボックスの[フォーマット]セクションで、[標準テキスト]をクリックします。[閉じる]ボタンをクリックします。
  5. Mac OS のメニュー バーから[ファイル]メニュー [別名で保存]を選択します。
  6. [名称未設定]ダイアログ ボックスで、[書類]フォルダを参照し、[新規フォルダ]をクリックします。[新規フォルダ]ダイアログ ボックスで、GardenPath と入力し、[作成]をクリックします。新しいフォルダを選択して、これが現在のフォルダとなるようにします。
  7. [別名で保存]テキスト ボックスに、acaddoc.lsp と入力します。[保存]をクリックします。
  8. ファイル拡張子 .lsp を使用するように求めるプロンプトが表示されたら、[.LSP を使用]をクリックします。
  9. Mac OS のメニュー バーから[ファイル]メニュー [保存]を選択します。

    LSP ファイルは閉じないでください。

acaddoc.lsp ファイルを使用して LSP ファイルをロードする

AutoLISP の load 関数は、LSP ファイルのロードに使用されます。load 関数に渡す LSP ファイルの名前には、特定の場所を含めることができます。LSP ファイルの場所を指定しないと、AutoCAD プログラムにより、ファイルの[サポート ファイル検索パス]にリストされているフォルダがスキャンされます。

次に、acaddoc.lsp を使用して gpmain.lsp ファイルをロードし、このファイルのロードをテストする方法を説明します。

注: 続行する前に、「庭園の歩道を設計する」チュートリアルに含まれている、これより前の演習をすべて完了してください。
  1. メモ帳またはテキストエディットのエディタ領域に、次のように入力します。
    (load "gpmain.lsp")
  2. LSP ファイルを保存します。
  3. 現在 AutoCAD プログラムが実行している場合は、終了します。
  4. AutoCAD プログラムを起動します。
  5. コマンド プロンプトに対して、gardenpath と入力します。
    注: 関数が開始されない場合は、正しい名前を入力したことおよびファイルがロードされていることを確認します。ファイルが本当にロードされているかどうかをチェックするには、APPLOAD[アプリケーション ロード]コマンドを使用して、[ロードされたアプリケーション]の[ファイル]列を確認します。ファイルがロードされていない場合、GardenPath フォルダが[サポート ファイルの検索パス]の設定領域にリストされ、ファイルが GardenPath フォルダ内にあることを確認します。
  6. gardenpath 関数によって表示されたプロンプトを完了します。