パネルの使用

[作成](Create)パネルからシーンにオブジェクトを追加した後、[修正](Modify)パネルに移動して、オブジェクトの元の作成パラメータを変更し、モディファイヤを適用することがよくあります。モディファイヤは、プリミティブ ジオメトリの再シェイプと調整のための基本ツールです。

注: [表示のカスタマイズ](Customize Display)右クリック メニューを使用すると、コマンド パネルをフローティング表示または非表示にすることができます。既定値では、コマンド パネルは画面の右にドッキングされています。コマンド パネルが表示されていない場合、位置を変更する場合、およびドッキング表示またはフローティング表示を切り替える場合は、任意のツールバーの空白領域を右クリックし、ショートカット メニューから選択します。

[修正](Modify)パネルは、他のコマンド パネルのタブをクリックするまで表示されたままになります。現在選択されているオブジェクトやモディファイヤに応じて、パネルのオプションやコントロールは更新されます。

モディファイヤの使用

モディファイヤをオブジェクトに適用した後は、モディファイヤ スタックを使用して、モディファイヤの検索、そのパラメータの変更、モディファイヤ スタック内での順序の編集、他のオブジェクトへの設定のコピー、モディファイヤ全体の削除が可能です。

モディファイヤのアルファベット順のリストは、「オブジェクト空間モディファイヤ」および「ワールド空間モディファイヤ」にあります。

一般的なガイドライン

[修正](Modify)パネルでは、一般に次の操作を行うことができます。

  • 選択対象を修正することができます。単一のオブジェクトやオブジェクト セット、オブジェクトの一部からサブオブジェクト レベルまでが対象です。たとえば、[メッシュ選択](Mesh Select)モディファイヤを使って 1 つの面を選択した後、その面に[テーパ](Taper)モディファイヤを適用できます。
  • オブジェクトまたはオブジェクトの一部に無数のモディファイヤを適用することができます。

    モディファイヤの実行では、その順序が重要です。それぞれの修正は、その後に適用される修正に影響を及ぼします。モディファイヤ スタックの使用を参照してください。

    注: 一部のモディファイヤは、特定タイプのオブジェクトにだけ適用することができます。

モディファイヤのサブオブジェクト レベル

モディファイヤには、それ独自のパラメータ セットの他に、モディファイヤ スタックからアクセスできる 1 つまたは複数のサブオブジェクトがあります。最も一般的なのは、ギズモと中心です。

ギズモ

選択したオブジェクトを最初に囲むワイヤフレームとしてビューポートに表示されます。ギズモは、アタッチされているオブジェクトに変更結果を渡す機械装置のような働きをします。オブジェクトに対するモディファイヤの効果を変更するために、オブジェクトの場合と同じように、ギズモを移動、スケール、回転することができます。

中心

中心はモディファイヤの基点です。モディファイヤの中心を移動して、オブジェクトに対するモディファイヤの効果を変更することができます。

パラメトリック変形とその他のモディファイヤ タイプ

オブジェクト空間モディファイヤの中に、パラメトリック変形([モディファイヤ](Modifiers)メニューの「パラメトリック変形」)というグループがあります。ツイストベンドはパラメトリック変形の例で、これらはトポロジに明示的に依存することなく、渡された選択を変更します。

しかし、その他のタイプのモディファイヤの多くは、選択されたサブオブジェクトの明示的なトポロジに作用します。[編集](Edit)モディファイヤと[選択](Select)モディファイヤはその一例です。トポロジに依存するモディファイヤがスタックにあると、それより前のスタック操作を修正して選択範囲内のサブオブジェクト(面や頂点など)の数や順序を変更した場合に、誤った結果になることがあります。そのような操作をしようとすると、状況を警告するメッセージが表示されます。

トポロジに依存するモディファイヤより下のスタックは、操作対象の選択範囲に含まれるサブオブジェクトを追加または削除しない限り、問題を起こさずに編集できます。

注: 「今後このメッセージを表示しない」をオンにしてから[停止/はい](Hold/Yes)または[はい](Yes)のいずれかをクリックすると、今後の既定の動作で[停止](Hold)操作が実行されなくなります。これは、[はい](Yes)をクリックした場合と同様です。「今後このメッセージを表示しない」をオンにしてから[いいえ](No)をクリックすると、処理が中止されてメッセージは有効のままになります。つまり、今後もメッセージは表示され続けます。

手順

[修正](Modify)パネルを使用するには:

  1. シーンでオブジェクトを 選択します。
  2. ([修正](Modify)タブ)をクリックして[修正](Modify)パネルを表示します。

    [修正](Modify)パネルの最上部に選択したオブジェクトの名前が表示され、オブジェクトに合わせてフィールドが変更されます。

    オブジェクト作成パラメータは、[修正](Modify)パネルのモディファイヤ スタック表示の下にあるロールアウトに表示されます。これらのロールアウトを使用して、オブジェクトの作成パラメータを変更することができます。これらのパラメータを変更すると、ビューポートのオブジェクトが更新されます。

  3. オブジェクトにモディファイヤを適用します(次の手順で説明)。

    モディファイヤを適用した後、そのモディファイヤはアクティブになり、モディファイヤ スタックの下のロールアウトに、アクティブなモディファイヤ固有の設定が表示されます。

モディファイヤをオブジェクトに適用するには:

  1. オブジェクトを 選択します。
  2. 次のいずれかを実行します。
    • モディファイヤ リストからモディファイヤを選択します。モディファイヤ リストとは、 [修正](Modify)パネルの最上部にあるドロップダウン リストのことです。
      ヒント: モディファイヤ リストからモディファイヤを選択するには、マウスまたはキーボートを使用します。キーボードを使用する場合は、まずマウスでリストを展開してから目的のモディファイヤ名の最初の文字を入力します。次に、矢印キーを使用するか、次に説明する方法で目的のモディファイヤをハイライト表示し、Enter を押してモディファイヤを適用します。

      多くの場合、同じ文字で始まる名前のモディファイヤは複数存在します。特定のモディファイヤに直接移動するには、目的のモディファイヤ名の最初の数文字(そのモディファイヤに一意になるだけの文字数)をすばやく入力します。たとえば、[ミラー](Mirror)モディファイヤをオブジェクトに適用するとします。M と入力すると[メッシュ選択](Mesh Select)に移動しますが、これはモディファイヤ リストで[ミラー](Mirror)の近くとは言えません。しかし MI と入力すると、[ミラー](Mirror)に直接移動することができます。

    • [モディファイヤ](Modifiers)メニューからモディファイヤを選択します。このメニューではモディファイヤが機能別に表示されます。

      一部のモディファイヤは、[モディファイヤ](Modifiers)メニューに表示されません。

    • [修正](Modify)パネルにモディファイヤ ボタンが表示されている場合で、その中に目的のモディファイヤがあるときは、そのボタンをクリックします。

      ボタンが表示されていない場合にボタンを表示するには、モディファイヤ スタック表示の下にある ([モディファイヤ セットを設定](Configure Modifier Sets))をクリックして、[ボタンを表示](Show Buttons)を選択します。モディファイヤ名を示す一連のボタンが、モディファイヤ リストとスタック表示の間に表示されます。[モディファイヤ セットを設定](Configure Modifier Sets)ボタンを再度クリックし、使用するモディファイヤ セット([フリー フォーム変形](Free-Form Deformations)など)を選択します。次に、適用するモディファイヤに対応するボタンをクリックします。

      モディファイヤ スタック表示の下のロールアウトに、モディファイヤの設定が表示されます。これらの設定を変更すると、ビューポートのオブジェクトが更新されます。

モディファイヤをオブジェクトにドラッグするには:

  1. 別のオブジェクトに使用したいモディファイヤが既に適用されているオブジェクトを 選択します。
  2. モディファイヤをインスタンス化せずにコピーするには、そのモディファイヤの名前を、スタック表示から同じモディファイヤを適用したいビューポート内のオブジェクトにドラッグします。モディファイヤを移動するには、Shift + ドラッグします。これにより、そのモディファイヤは元のオブジェクトから削除され、新しいオブジェクトに適用されます。モディファイヤをインスタンス化するには、Ctrl + ドラッグします。これにより、インスタンス化されたモディファイヤが作成され、元のオブジェクトと新しいオブジェクトの両方にそれが適用されます。
    注: モディファイヤをインスタンス化すると、そのモディファイヤ名はモディファイヤ スタックに斜体で表示されます。これはそのモディファイヤがインスタンス化されたものであることを示しており、一方のオブジェクトのモディファイヤ パラメータを変更すると、他方のオブジェクトにも影響があります。