このリリースの変更点

AutoCAD Map 3D の 2017 リリースでは、ユーザを重視した拡張機能が製品全体に導入されています。具体的には、次の拡張機能が導入されています。

多機能グリップ

多機能グリップ用の各種編集オプションが拡張されています。これらのオプションを使用して、ライン ストリング フィーチャの形状変更、移動、操作を行うことができます。詳細については、「概要 - 多機能グリップ」を参照してください。

スタイル エディタの機能強化

• スタイル エディタの既定の単位が、図面で使用する単位から読み込まれるようになりました。

  AutoCAD Map 3D の[点のスタイル設定]ダイアログ、[線のスタイル設定]ダイアログ、[ポリゴンのスタイル設定]ダイアログで、既定の単位の値が図面で使用する単位に応じて変化するようになりました(従来は、常に[インチ]が使用されていました)。たとえば、図面で使用する単位がセンチメートルの場合、[スタイル]ダイアログの既定の単位もセンチメートルになります。 AutoCAD Map 3D のセッション内では、最後に使用された単位が記憶されます。Map 3D を終了してもう一度開くまで、その単位がすべての図面に対して適用されます。

• シンボルのサイズが、実際のジオメトリのサイズに対応するようになりました。

  [点のスタイル設定]ダイアログ、[線のスタイル設定]ダイアログ、[ポリゴンのスタイル設定]ダイアログ内の幅と高さの値に、シンボルの実際のジオメトリ サイズが反映されるようになりました。厚さや端点キャップのタイプに影響されることはありません。

• [リポジトリにシンボルを選択]ダイアログの表示内容について、以下の 2 点が変更されました。
  • AutoCAD Map 3D の[現在のリポジトリ]ドロップ ダウンが無効になりました。
  • 参照としてロードされたシンボルが現在の主題ルールに含まれている場合、選択が解除された状態で[既存のシンボルを置換]チェック ボックスが無効になります。このような状況は、シンボルのロード時に[シンボルをコピーとしてロード]オプションの選択を解除した場合に発生します。

コマンドの機能強化

次の 3 つのコマンドについて、ユーザ インタフェースを使用せずに実行できるようになりました。

• MAPSYMBOLIMPORTEXPORT
• TBDMOPEN
• TBDMSAVE

この変更により、スクリプトなどの自動プロセスを使用してシンボルの読み込みや書き出しを行い、画面に表示して簡単に編集することができます。それぞれのシンボルを手動で開く必要はありません。詳細については、「シンボルを読み込むには」、「シンボルを書き出すには」、「読み込まれたシンボルを使用して表示モデルを更新するには」を参照してください。

その他の改善

• 新しいバージョンの Oracle、MySQL、ArcGIS で、FDO (フィーチャ データ オブジェクト)を使用できるようになりました。
• 64 ビット版の ArcGIS プロバイダがサポートされるようになりました。
• スタイル エディタ、ラベル作成、FDO WMS、フォーム、MAPTOACAD などの各種機能について、お客様から報告された問題が解決されました。