Inventor 2020.1 の新機能

アセンブリ

フレーム ジェネレータの機能強化

デザイン アクセラレータの機能強化

以下に示すように、コンポーネント ジェネレータのいくつかのダイアログ ボックスは、メイン アセンブリへのコンポーネントの挿入をサポートするように機能強化されました。これにより、コンポーネントを単一パーツとして直接メイン アセンブリに挿入できます。旧バージョンでは、これらのコンポーネントはサブアセンブリとしてのみ挿入できました。ダイアログ ボックスで、[サブアセンブリ構造を有効化/無効化]をクリックして、最上位コンポーネントの挿入とサブアセンブリ コンポーネントの挿入の間で切り替えます。

ばねコンポーネント作成の詳細については、「圧縮ばねを設計する」、「引張りコイルばねを設計する」、および「ねじりばねを設計する」を参照してください。

未解決アイコンの機能強化

未解決アイコンと[ファイルを解決]右クリック メニュー オプションは、次のように機能強化されました。

ファイルの解決の詳細については、「パーツおよびアセンブリ ファイルでスキップされたコンポーネントを解決するには」を参照してください。

ポジション リプレゼンテーションの機能強化

アセンブリ ブラウザでデザイン ビューの移動と再整列を行うことができるのと同様に、モデル ブラウザおよびリプレゼンテーション ブラウザでドラッグ アンド ドロップを使用してポジション リプレゼンテーションの移動および再整列を行うことができるようになりました。標準 Windows キー[Ctrl]および[Shift]を使用して選択を管理します。

次の場合はドラッグ アンド ドロップはサポートされません。

Inventor® Ideas の投稿

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ポジション リプレゼンテーションの使用方法の詳細については、「ポジション リプレゼンテーションを作成、編集、コピーするには」を参照してください。

部品表(BOM)の機能強化

新しいオプション[バーチャル コンポーネントを作成]を使用して、[部品表]ダイアログ ボックスからバーチャル コンポーネントを作成します。バーチャル コンポーネントはアセンブリ ブラウザの下部に表示されます。

バーチャル コンポーネントの詳細については、「アセンブリでのパーツまたはバーチャル コンポーネントの作成について」を参照してください。

パーツ

複数のコマンドについてブラウザでの拡張情報の表示が有効化

オプション、[ブラウザ内のフィーチャ ノード名の後に拡張情報を表示] ([アプリケーション オプション]/[パーツ]タブから使用可能)および[拡張名を表示] (モデル ブラウザ ツールのメニューから使用可能)は、以下のコマンドをサポートするように機能強化されました。

注:

アクセス: [アプリケーション オプション]/[パーツ]タブ

モデル ブラウザ ツールのメニューからアクセス

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詳細については、「[パーツ]タブのリファレンス([アプリケーション オプション])」を参照してください。

派生コンポーネントの機能強化

[派生パーツ]ダイアログ ボックスおよび[派生アセンブリ]ダイアログ ボックスの[関連付け]リンク設定は Inventor のセッション間で保持されるようになりました。たとえば、このチェックボックスをオンにすると、Inventor の同一セッションまたは将来のセッションで次回ダイアログ ボックスにアクセスしたときにチェックボックスは選択されたままになります。

詳細については、「派生パーツまたは派生アセンブリを作成するには」を参照してください。

パーツのミラーの機能強化

パーツの[ミラー]ダイアログ ボックスにある作業平面のオプション(リボンの[3D モデル]タブ [パターン]パネル [ミラー]コマンドから使用可能)が更新されました。作業平面のオプションは次のように表示されるようになりました。

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ミラー コマンドの使用方法の詳細については、「パーツ フィーチャをパターン化して配置するには」を参照してください。

機能の強化

[穴]コマンド

穴を配置するときに、[中心点の作成を許可] オプションを切り替えることで中心点の作成をコントロールすることができます。オフにすると、入力は既存のスケッチベースのジオメトリのみを受け入れます。オンにすると、入力はスケッチ ジオメトリに制限されません。

詳細については、「穴を作成するには」を参照してください。

スケッチ

水平拘束の機能強化

新しいショートカット キー(キーボードのダッシュ記号を押す)を使用して、水平拘束コマンドを起動します。

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詳細については、「スケッチ拘束を適用するには」および「キーボード ショートカットのリファレンス」を参照してください。

寸法を参照する

寸法を編集するときに既存のスケッチ寸法を参照するには、参照する寸法をクリックします。

詳細については、「スケッチを作成、編集するには」を参照してください。

図面

図面ブラウザの機能強化

図面ブラウザの右クリック メニューからコンポーネントの iProperty にアクセスできるようになりました。ブラウザでコンポーネントを右クリックし、右クリック メニューから[iProperty]を選択します

図面ブラウザの詳細については、「図面ブラウザについて」を参照してください。

[プロパティをコピー](寸法)の新しい視覚的手がかり

図面環境で[プロパティをコピー]を使用できるかどうかをわかりやすくするために、[プロパティをコピー]右クリック メニューにスポイト アイコンが追加されました。

[プロパティをコピー]の詳細については、「寸法プロパティをコピーするには」を参照してください。

[全般]

[iProperty]ダイアログ ボックスへのスペル チェック サポートの拡張

スペル チェックを有効にすると([アプリケーション オプション]ダイアログ ボックスの[一般]タブ)、[iProperty]ダイアログ ボックスの任意のテキスト フィールドへの入力時に自動的にスペルがチェックされるようになりました。

注: Inventor の外部から(たとえばファイル エクスプローラから)アクセスすると、[iProperty]ダイアログ ボックスでのスペル チェックは無効になります。

スペル チェックの詳細については、「スペル チェックを使用するには」を参照してください。

[iProperty]ダイアログ ボックス/[カスタム]タブの機能強化

[iProperty]ダイアログ ボックスの[カスタム]タブに次の機能強化が行われました。

  • [iProperty]ダイアログ ボックス/[カスタム]タブの列は、各列で最も長い値に基づいて自動的に調整されるようになりました。カスタム プロパティの名前および値を参照するために、名前または値の列を手動で拡張する必要はなくなりました。

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  • Windows の標準キーボード ショートカット[Ctrl]+[A]、[Shift]、および[Ctrl]を使用して、削除するエントリを複数選択/選択解除できるようになりました。
    • [Ctrl]+[A]: すべてのエントリを選択します。
    • [Shift]: 単一エントリ、または連続したエントリのグループを選択/選択解除します。
    • [Ctrl]: クリックするたびに、選択セットの個別エントリを選択して追加、または選択解除して削除します。

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詳細については、「iProperty について」を参照してください。

ブラウザでの複数選択のサポート

モデル ブラウザの同一レベルにある複数のフォルダを選択して、すべて同時に削除できるようになりました。旧バージョンでは、同時に削除できるフォルダは 1 つのみでした。Windows の標準キーボード ショートカット[Shift]を使用して、選択を管理します。

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ブラウザの詳細については、「Inventor ブラウザ」を参照してください。

ブラウザ ノードの名前変更

ブラウザ ノードの名前をより効率的に変更できるようになりました。たとえば、小文字から大文字への変更は簡単になり、4 つのステップによる処理は不要になりました。

ブラウザ ノードの名前変更の詳細については、「Inventor ブラウザ」を参照してください。

プロパティ パネルの機能強化

  • 値編集フィールドの動作が機能強化されました。1 回のクリックで、フィールド全体、値、および単位を選択します。
  • プロパティ パネルが表示されていて、入力されていない選択項目がある場合、[Enter]は[続行]と同様に機能します。すべての選択項目に入力されている場合、[Enter]は[OK]と同様に機能します。
  • ドロップダウン リスト内では、文字キー(名前の先頭文字)を使用してリスト エントリをすばやく検索して見つけます。

プロパティ パネルの動作の詳細については、「[プロパティ]パネルの概要」 > 「フィールド動作を編集する」を参照してください。

パフォーマンスの機能拡張

以下に関連するパフォーマンスが向上しました。
  • 図面ブラウザ(特にブラウザ ノードにカーソルを合わせるとき)。
  • 変更を適用する際の、グラフィック関連以外の設定のアプリケーション オプション。
  • パーツおよびアセンブリのフィーチャ パターンのパフォーマンスが向上しました。

3D 注記とモデルベースの定義

新しい[注記面を変更]編集コマンドを使用して、既存の 3D 注記または幾何公差記号の注記面を変更できるようになりました。

Inventor Tolerance Analysis

Inventor Tolerance Analysis にいくつかの機能強化が追加されました。
  • 面が挿入拘束から推定され、自動拘束ループに関与するようになりました。
  • 自動拘束ループの構成要素に、サブアセンブリ コンポーネントが含まれるようになりました。
  • 拘束ループで使用されるメイト拘束にオフセット値が含まれている場合、そのオフセット値が自動的にスタックアップに追加されます。

詳細については、「公差スタックアップを定義するには」を参照してください。

トランスレータの機能強化

次のエクスポート機能が強化されました。
  • CATIA V5-6R2019 が追加されました。
  • Creo 6.0
  • Granite 12 へのエクスポートが追加されました。
  • JT 10.4 が追加されました。バージョン 10.3 以降では、JT BREP をエクスポートするオプションはサポートされません。

トランスレータおよびサポートされるバージョンの詳細については、「トランスレータおよびサポートされるファイル バージョン」を参照してください。