概要 - シンボル ライブラリの引出線注記テンプレートの使用(AutoCAD Mechanical ツールセット)

AutoCAD Mechanical ツールセット では、引出線注記の文字として式を指定できます。式は、テンプレートとしてシンボル ライブラリに保存できます。

引出線注記のシンボル ライブラリとその他の記号の比較

引出線注記ではシンボル ライブラリにテンプレートが保存されます。その他の記号ではシンボル ライブラリに設定済みの記号が保存されます。

式とテンプレートの機能

式には、引出線注記がアタッチされるオブジェクトのプロパティへの参照を含めることができます。このため、オブジェクトのプロパティを変更すると、注記の文字が自動的に変更されます。

たとえば、穴の直径を表示する式が含まれている注記を穴にアタッチしたとします。穴のサイズを変更すると、自動的に新しい直径が注記に表示されます。

テンプレート カテゴリの機能

多くの場合、1 つのオブジェクト上で使用できるプロパティは、他では使用できません。たとえば、ねじ穴には、めねじに関するプロパティがあります。貫通穴にはねじ山がないため、ねじのプロパティがありません。そのため、ねじ穴に適用する式(とテンプレート)は、貫通穴では機能しません。

テンプレートをシンボル ライブラリに保存すると、式が適用されるオブジェクト タイプに基づいてテンプレートが分類されます。したがって、貫通穴に引出線注記をアタッチすると、貫通穴に適用するテンプレートのみがライブラリに表示されます。ライブラリには、特定のカテゴリの複数のテンプレートを含めることができ、いずれかのテンプレートを既定として選択できます。引出線注記をオブジェクトにアタッチすると、オブジェクトのカテゴリの既定のテンプレートが自動的に適用されます。

テンプレート カテゴリ[その他のテンプレート]は、オブジェクト タイプに関連付けられていません。したがって、既定では、これらはオブジェクトに適用されません。ただし、リボンのシンボル ライブラリに表示されるテンプレートの種類は、[その他のテンプレート]に限られます。そのため、リボンから注記テンプレートにアクセスできるようにするには、[その他のテンプレート]として保存します。

追加情報

新しいテンプレートをシンボル ライブラリに追加したり、既存のテンプレートを修正することができます。注記テンプレートを修正すると、そのテンプレートから生成された既存の引出線注記は自動的にすべて変更されます。

引出線注記のシンボル ライブラリは、別の図面から読み込むことができます。ただし、製図規格および引出線注記の履歴が、両方の図面で同じである必要があります。

読み込みプロセス時に、ライブラリ全体を置換するか、記号を追加するか、記号を上書きするかを選択できます。置換を選択した場合、AutoCAD Mechanical ツールセット により現在のライブラリは削除され、読み込んだライブラリに置換されます。追加を選択した場合、同じ名前のテンプレートが既に存在することが検出されると、読み込んだテンプレート名に数字を追加して、名前が変更されます。上書きを選択した場合、同じ名前の既存のテンプレートは、読み込んだテンプレートで上書きされます。