Moving Frames対ピボット ポイント

ICEMにはmoving frameがあり、これを使用してオブジェクト移動時の移動元と移動先の位置を指定します。保存されたプレーンが多数あっても、moving frameとして使用できるのは一度に1つだけで、移動や回転が必要なオブジェクトで共通してこれを使用します。

Alias の動作はこれとは異なります。1つの共通の位置を使用する代わりに、各オブジェクト(サーフェスまたはカーブ)が独自に個々のピボット ポイントを持ちます。オブジェクトを選択すると、このポイントが緑で表示されます。オブジェクトの変形時にはこのピボット ポイントが開始位置となるので、座標変換ツールを選択する前にこのポイントを正しく配置しておく必要があります。

ピボット ポイントの位置を設定するには、TransformLocalSet Pivot ツールか TransformLocalCenter Pivot ツールを使用します。正確に配置できるように、通常はスナップツールを使用して設定します。

TransformMove を使用する場合は、ピボット ポイントの位置が移動元になります。ピボット ポイントが正しい位置に設定されているか確認してからオブジェクトを移動する必要があります。

TransformRotate では、ピボット ポイントが回転の中心になります。回転軸と回転量については、マウス ボタン(x, y, z)選択、またはプロンプト ラインに x、y、z の角度値を入力することで決定します。