大部分の Alias 製品には、インタラクティブなレンダリングに加えてエフェクトやレンダリングを生成するツールがあります。これは Render メニューにあり、レンダリング出力、エディタ、レンダリング機能のすべてのグローバル設定が用意されています。
ソフトウェアレンダリングにはさまざまな機能があり、ハードウェアシェーディングよりも詳細なイメージを作成できます。レンダリング手法には、レイキャスティング、レイトレーシング、Hidden Line(隠線)レンダリングの3種類があります。
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レイキャスティング 基本的な影を含めたスムーズシェーディングされたレンダリングを作成します。レイキャスティングはレイトレーシングより処理速度は速くなりますが、反射や屈折は生成されません(ただし、優れたシェーダを使ってシミュレートすることはできます)。 |
レイトレーシング 反射や屈折など光学的エフェクトと滑らかなシャドウによって、スムーズシェーディングされたレンダリングを作成します。これはよりリアルなレンダリングを作成しますが、レイキャスティングよりも処理速度は遅くなります。 |
Hidden Line(隠線)レンダリング フラットな影のないカラーで塗り潰されたオブジェクトの、アウトラインレンダリングを作成します。 |
レンダリングは、RenderおよびDirect Renderを使用して起動します。ただし、レンダリングを起動する前に、Render Globalsを設定する必要があります。このエディタでは、Direct RenderおよびRenderで使用する品質の設定を確立します。Renderの場合は、出力フォーマットとイメージの解像度もRender Globalsで定義します。


オプションボックスからレンダリングの手法を選択します。Renderを選択すると、ファイルを指定するブラウザが開きます。既定の位置は My Documents¥Autodesk¥Alias¥user_data (Windows)または Documents/Autodesk/Alias/user_data (Mac)ディレクトリに内のカレント プロジェクトです。

Direct Renderは、アクティブウィンドウの上に直接イメージを計算します。Direct Render ウィンドウでマウスの右ボタンをクリックすると、イメージの再レンダリングおよびクリップボードへの保存のオプションが開きます。
アンビエントオクルージョンは、全方向光源に基づいてシェーディングを計算し、モデル上に全般的な影の領域を作成します。この機能セットは、Render
Ambient Occlusion にあります。
計算すると、ハードウェアシェーディングされたジオメトリに結果が即座に表示され、インタラクティブな表示にすばらしいリアル感が付加されます。影はジオメトリに適用され、ファイルと一緒に保存されます。しかし、3D シーンのジオメトリを移動するときには、アンビエント オクルージョンはインタラクティブに更新されません。更新するには、アンビエント オクルージョンを削除して再計算する必要があります。
また、アンビエントオクルージョンをソフトウェアレンダラと一緒に使用すると、レンダリングにグローバルイルミネーションのような品質が付加されます。繰り返しの説明になりますが、影がジオメトリに「ベイク処理」されるため、Alias のアニメーション機能を使用する場合、アンビエント オクルージョンと移動部分を結合することはできません。
アンビエントオクルージョンによるハードウェアシェーディング |
アンビエントオクルージョンによるレイトレーシングレンダリング |