Autodesk Inventor® のファイルは、Alias に直接読み込むことができます。
また、Alias の Wire ファイルを Inventor に直接読み込むこともできます。
Alias モデルを Inventor に書き出すために使用できるファイル フォーマットは、DWG、IGES、STEP、PTC Granite、および NX です。
Autodesk DirectConnect で、Alias に Autodesk Inventor のパート ファイル(*.ipt)とアセンブリ ファイル(*.iam)を読み込むことができます。
DirectConnect は、これらのフォーマットを Windows の 32 ビット オペレーティング システムと 64 ビット オペレーティング システムの両方でサポートします。
Autodesk Inventor ファイルを読み込むには
トランスレータが自動的に起動し、ファイルが読み込まれます。
シーン内でパート ファイルの元の位置と向きを維持するには、アセンブリ ファイルを最初に読み込みます。アセンブリ ファイルの前にパート ファイルを読み込むと、すべてのパートファイルが原点 (0,0,0) に配置され、元の位置が削除されます。
読み込まれるデータのタイプ
このファイル フォーマットでは NURB が読み込まれます。読み込み時に次の情報も維持されます。
読み込まれたデータの場所
パートとアセンブリ情報は、Windows > Information > Layer Categories ウィンドウに表示されます。
単位設定は、Preferences > Construction Options から表示できます。
カラーは、Render > Multi-lister > Shaders ウィンドウから表示できます。
制限事項
Alias モデルを Inventor に転送する場合は、モデルを DWG、IGES、または STEP ファイル フォーマットで保存します。
Alias で作業する際は、Inventor モデルで使用したのと同じ単位(mm またはインチ)を設定してください。
Alias を使用している場合、Inventor に送信して読み込めるモデル情報には、ジオメトリ情報とトポロジ情報の 2 種類があります。
Alias で作成した IGES ファイルには、ジオメトリ情報のみが含まれます。Alias で作成した STEP と DWG ファイルは、ジオメトリ情報とトポロジ情報の両方をサポートしています。
ジオメトリ データはオブジェクトの基本シェイプを記述するもので、Alias と Inventor では NURBS で表現されます。
トポロジ データは、ジオメトリ コンポーネントが相互に接続してソリッドを形成する方法を表します。Alias モデルを Inventor に転送する場合は、Alias STEP ファイル フォーマットの方が IGES より優れています。STEP ファイル フォーマットには、転送するモデルを表現する情報が多く含まれているからです。ただし、推奨する形式は DWG ファイルです。
DWG への書き出しによってモデルが調整され、Inventor で使用できるようになります。
変換の質は、Curve Fit Distance で決まります。Preferences > Construction Options - Construction Presets > Tolerances > Fitting セクションでの推奨許容値は、Alias と Inventor 間でのモデルの変換テストに基づいています。
Maximum Gap Distance の値は、隣り合う境界が互いに十分近く作成されているかどうかをチェックするために使用します。この値には Curve Fit Distance より小さい値を設定できません。
許容誤差内でソリッド モデリングを行うには、モデルを作成するときにモデリング単位と許容誤差を管理することが重要になります。ほとんどのエンジニアリング環境では、基本となる線形の計測単位(Linear Units)としてミリメートルかインチを使用し、許容誤差(Tolerances)については CAD システムに適用する標準値が開発されています。
会社やクライアントが使用している標準が分からない場合は、CAD システム管理者に問い合わせてください。モデリングの開始時に Units と Tolerances を設定して usr_options ファイルに保存しておきます。
モデルの作成や確認、または変換結果のデバッグを行う場合には、作成したジオメトリの精度をチェックできる Alias ツールがたくさんあります。最も便利なツールは、Locators メニューの Deviation ツールです。これらのツールを使用すれば、2 つのサーフェス境界の最大距離をチェックできます。Evaluate > Check Model ツールも非常に便利であり、問題のある状況を作り出す可能性のあるモデルを確認できます。