Pro/ENGINEER Render フォーマットファイルは、Alias に読み込むことができます。トランスレータは、Pro/ENGINEER Render フォーマットの三角形データを Alias メッシュに変換します。Pro/ENGINEER デザイナが、アセンブリの個々の部品に別々のカラーを割り当てるため、個々の部品が Alias で別々のメッシュになります。カラーは単純な Alias シェーダに変換され、このシェーダは適切なオブジェクトに割り当てられます。
Pro/ENGINEER Renderファイルフォーマットで保存されたファイルの読み込み方法を定義します。オンの場合、処理を容易にするためにオブジェクトは単一のグループとして読み込まれます。
Pro/ENGINEER Render の座標データの単位が分かっている場合は、このポップアップメニューのオプションを使用して設定し、Alias の長さの単位にデータが適切に変換されるようにします。既定はINCHESです。
ファイルを読み込む場合に、Pro/ENGINEER Renderファイルフォーマットで保存されたモデルのサイズを変更します。
Pro/ENGINEER Renderファイルの頂点のすべての法線は、オブジェクトの内側を向いています。Alias でレンダリングする場合は、法線がオブジェクトの外側を向いている必要があるため、トランスレータは、変換中にすべての頂点法線を反転します。
Alias レンダラは通常、メッシュをレンダリングする前に、メッシュの頂点法線を再計算します。既定では、Pro/ENGINEER Renderファイルで頂点に割り当てられた法線は、レンダラがこの法線を破棄して再計算しなくても使用できるように「固定」されます。これにより、レンダラは精度の高いレンダリングを実行できます。
この動作を回避するには、Keep Normalsをオフに設定し、Pro/ENGINEER で割り当てられた法線をレンダラが破棄して再計算するようにします。
頂点法線を元に戻そうとすると、法線は「固定」しているとみなされるので変更できません。このため、ある頂点を隣接する頂点に対して移動するような頂点レベルの編集を行うと、法線が更新されないために頂点法線が無効になり、後のレンダリングが正しく行われません。
移動、回転、均一なスケールなどオブジェクトレベルの編集は、法線が固定していても有効です。
既定では、明確にエッジを共有している三角形の頂点をトランスレータがマージします。2つの頂点のXYZ位置が同じで許容誤差内に収まっており、角度許容誤差内に収まっている同じ法線がある場合、この2つの頂点は1つの頂点にマージされます。マージすることで、Alias はエッジをまたがってスムーズシェーディングを実行できるようになります。2つの頂点のXYZ位置が同じで、法線が異なる場合、この2つの頂点はハードエッジを維持するためにマージされません。
オフに設定すると、頂点はマージされず、すべてのエッジは「ハード」でレンダリングされます。
オンに設定すると、POSITION/NORMALメニューが使用できるようになります。
頂点と法線のマージ方法を定義します。
リスト項目 | 説明 |
---|---|
POSITION + NORMAL | 頂点と法線が、XYZ位置に従ってマージされる |
POSITION | 頂点のみが、XYZ位置に従ってマージされる。法線はマージされない |
頂点位置の比較に使用する許容誤差は、選択したInput Unitsオプションで指定できます。指定した値は、データと同じ単位になります。たとえば、Input UnitsオプションでMILLIMETERSを選択し、Position Tol(units)を 0.01に指定した場合、頂点位置の比較に使用する許容誤差は 0.01ミリメートルになります。
単位設定を既定のインチ以外に変更した場合は、指定した単位に合わせて既定許容誤差の0.0001を変更する必要があります。
法線比較の許容誤差は角度で指定することができます。これは、2つの頂点の法線間の角度です。既定では、2つの頂点の位置が許容誤差内に収まり、法線間の角度が1度以下の場合、2つの頂点がマージされます。