データ変換のログ ファイルの表示と解釈

ログ ファイルを開いて、データを解釈します。このデータを検討して、データ変換の問題を解決します。

ログ ファイル名

ここでは、データ変換ログ ファイルの生成における、既定のファイル名の表記規則を学びます。

トランスレータは、ユーザが定義したファイル名と既定の拡張子でログファイルを自動的に作成する場合がほとんどです。フォーマット ファイルを保存する場合、既定の拡張子は次のようになります。

IGES

読み込み変換

.alias2iges(ファイル名 .alias2iges)

書き出し変換

.iges2alias(ファイル名.iges2alias)

VDAIS

読み込み変換

.alias2vdais(ファイル名 .alias2vdais)

書き出し変換

.vdais2alias(ファイル名 .vdais2alias)

C4

読み込み変換

.alias2c4x(ファイル名 .alias2c4x)

書き出し変換

.c4x2alias(ファイル名 .c4x2alias)

NX

読み込み変換

.alias2unigraphics(ファイル名 .alias2unigraphics)

書き出し変換

.unigraphics2alias(ファイル名 .unigraphics2alias)

JAMA-IS

読み込み変換

.alias2jamais(ファイル名 .alias2jamais)

書き出し変換

.jamais2alias(ファイル名 .jamais2alias)

Granite

読み込み変換

.alias2granite(ファイル名 .alias2granite)

書き出し変換

.granite2alias(ファイル名 .granite2alias)

STEP

読み込み変換

.alias2step(ファイル名 .alias2step)

書き出し変換

.step2alias(ファイル名 .step2alias)

CAI

読み込み変換

.alias2catia(ファイル名 .alias2catia)

書き出し変換

.catia2alias(ファイル名 .catia2alias)

TC VisProducts

読み込み変換

.alias2jt(ファイル名 .alias2jt)

書き出し変換

.jt2alias (ファイル名 .jt2alias)

SAT フォーマット

STEP ログ ファイルを表示するには

  1. これらのメッセージを表示するには、Utilities > Errlog を選択します。

    エラーが発生せずに取り出しが終わると、次のメッセージが表示されます。

    STEP files retrieved successfully.

    取り出し中にエラーが発生した場合は、次のメッセージが表示されます。

    Problem Reading Step File, refer to log file and/or errlog for details.

    Alias エラーログ ファイルと STEP ログファイルには、問題が発生した各エンティティのエラー メッセージ、およびエンティティの STEP ID とタイプが含まれます。

CATIA 変換ログ ファイルの解釈

変換ログ ファイルは、CATIA ファイルの読み込みと書き出しの両方で作成されます。このログ ファイルには、エンティティ マッピング、エンティティ カウント、Information メッセージ、Error メッセージ、Warning メッセージが含まれます。

読み込み ログ ファイルを解釈する

CATIA ファイルの読み込み時には、変換ログ ファイルが CATIA ファイルと同じディレクトリに作成されます。ログ ファイルのファイル名は CATIA ファイルのファイル名と同じですが、拡張子 .catia2alias が追加されます。

ログ ファイル

ログ ファイルには次の情報が含まれます。

  • 変換の概要
  • 変換の時刻
  • 変換の統計
  • 変換時間

エンティティの処理中にエラーや問題が発生すると、CATIA エンティティのタイプ名、ユーザ ID 名、インスタンス名が出力された後で、Error メッセージか Warning メッセージが出力されます。

拡張ログ ファイル

Extended Logfile を ON にした場合、拡張ログ ファイルには、ログ ファイルと同じ情報の他に次の情報も含まれます。

  • Alias エンティティ名のマッピングに対する CATIA エンティティ名
  • Alias エンティティ タイプのマッピングに対する CATIA エンティティ タイプ

書き出し ログ ファイルを解釈する

CATIA ファイルの書き出し時には、変換ログ ファイルが CATIA ファイルと同じディレクトリに作成されます。ログ ファイルのファイル名は CATIA ファイルと同じですが、拡張子 .alias2catia が追加されます。

ログ ファイル

Interface options で Extended Logfile を OFF にした場合、ログ ファイルは次を含みます。

  • 変換の概要
  • 変換の時刻
  • 変換の統計
  • 変換時間

拡張ログファイル

Extended Logfile を ON にした場合、拡張ログ ファイルには、ログ ファイルと同じ情報の他に次の情報も含まれます。

  • プロダクト/パーツの内容、
  • 変換時間

IGES ログファイルの表示

IGES は、Initial Graphics Exchanges Specification の略です。IGES は、「中立なファイル形式」を確立しようという、最初の試みでした。これにより、それぞれのシステム特定のトランスレータなしで、異なるシステム間でデータを転送することができます。

IGES ファイルの最初のセクションには、一般的にファイルの内容が記述されています。このセクションの各行は、情報ラインに表示されます。

このセクションに複数の行がある場合は、ファイルを取り出した後で Prompt History ウィンドウを使用するか、取り出しプロセスで作成される IGES ログ ファイルのコメント セクションを表示すれば、このセクションの内容を参照できます。

IGES ログ ファイルを開く

  1. File > Show Image の順に選択します。

    Alias エラーログ ファイルと IGES ログファイルには、発生した問題に関するエラー メッセージが含まれます。

    各エラー メッセージには、IGES エンティティのタイプ番号とそのエンティティがあるディレクトリ セクションの行番号が含まれます。エラー ログ ファイルは、/usr/a1demo/errlog にあります。UNIX テキスト エディタ(vi または jot など)を使って参照できます。IGES ログ ファイルは、取り出された IGES ファイルと同じディレクトリにあります。

IGES ログ ファイルのメッセージの概要

  • IGES file retrieved successfully

    取り出しが終わったことを表します。

ログ ファイルで IGES がサポートするエンティティを判断する

ここでは、Alias の読み込みでサポートされている IGES エンティティについての詳細を学びます。

エンティティ使用フラグの値(定義)がある、その他すべてのエンティティは、入力トランスレータによって無視されます。

タイプ フォーム IGES エンティティ Alias エンティティ
100 0 circular arc B-spline curve
102 0 composite curve B-spline curves (group)
104 0-3 conic arc B-spline curve
106 1 copious data B-spline curve
106 2 copious data polyline
106 11 copious data polyline
106 12 copious data polyline
106 63 closed area triangle of mesh
108 1 plane face
110 0 line line
112 0 parametric curve B-spline curve
114 0 parametric surface B-spline surface
116 0 point CV
118 0-1 ruled surface B-spline surface
120 0 surface of revolution B-spline surface
122 0 tabulated cylinder B-spline surface
124 0 transformation matrix  
126 0-5 rational B-spline curve B-spline curve
128 0-9 rational B-spline surface B-spline surface
130 0 offset curve B-spline curve
140 0 offset surface B-spline surface
141 0 boundary entity トリミング カーブ(trim curve)
142 0 Curve Edit:→ Create → Duplicate curve トリミング カーブ(trim curve)
143 0 bounded surface trimmed surface
144 0 trimmed surface trimmed surface
308 0 subfigure definition instance geometry
402 7,16 associativity instance グループ(group)
408 0 singular subfigure instance instance geometry

IGES レベル

IGES レベル <n> に関連するサポート対象のすべてのジオメトリ IGES エンティティが、Alias レイヤに追加されます。たとえば、126 B-spline エンティティのディレクトリ エントリがレベル 42 であることを示している場合は、このエンティティは Layer 42 として Alias に追加されます。

IGES ASCII フォーマット

IGES トランスレータは、各レコードの末尾のラインフィード文字の有無に関係なく、ASCII フォーマットの IGES ファイルを読み込みます。バイナリ IGES ファイルはサポートされていません。

NX ログ ファイル

NX ログ ファイルを解釈する方法について説明します。

変換ログファイル

変換ログ ファイルは、NX パート ファイルの読み込み時と書き出し時の両方で作成されます。このログ ファイルには、エンティティ マッピング、エンティティ カウント、Information メッセージ、Error メッセージ、Warning メッセージが含まれます。

読み込みのログ ファイルの解釈

NX パート ファイルを読み込むと、変換ログ ファイルが NX パート ファイルと同じディレクトリに作成されます。ログ ファイルのファイル名は NX パート ファイルと同じですが、拡張子 .unigraphics2alias が追加されます。

簡潔なログ ファイル

Interface options で Extended Logfile を OFF にした場合、ログ ファイルには次の項目が含まれます。

エンティティの処理中にエラーや問題が発生すると、NX のエンティティのタイプ名、ユーザ ID 名、インスタンス名が出力された後で、Error メッセージか Warning メッセージが出力されます。

拡張ログ ファイル

Extended Logfile を ON にした場合、ログ ファイルには、簡潔なログ ファイルと同じ情報の他に次の情報も含まれます。

拡張読み込み ログ ファイルのマッピング記述行には次の項目が含まれます。

書き出しのログ ファイルの解釈

NX ファイルを書き出すと、変換ログ ファイルが NX ファイルと同じディレクトリに作成されます。ログ ファイルのファイル名は NX ファイルと同じですが、拡張子 .alias2unigraphics が追加されます。

簡潔なログ ファイル

Interface options で Extended Logfile を OFF にした場合、ログ ファイルには次の項目が含まれます。

エンティティの処理中にエラーや問題が発生すると、Alias エンティティのタイプ名とノード名が出力された後で、Error メッセージか Warning メッセージが出力されます。

拡張ログ ファイル

Extended Logfile を ON にした場合、ログ ファイルには、簡潔なログ ファイルと同じ情報の他に次の情報も含まれます。

NX 変換ログの解釈

Alias と NX との間の変換中に発生したエラーをログ ファイルで確認すれば、Error メッセージの情報から問題のジオメトリを追跡できます。問題のジオメトリを突き止めたら問題の本質が明らかにできるので、問題のサーフェスを削除したり手動で修正したりするだけで済みます。