インストーラは、MPICH2 ソフトウェアを除いて、Autodesk Simulation Mechanical ソフトウェアを使用するために必要なソフトウェアをすべて提供します。(Message Passing Interface)。MPICH2 は、MUMPS スパース ソルバーを使用した Windows クラスタ上での分散コンピューティングに使用されます。MPICH2 は、クラスタ内のすべてのマシンにインストールされる必要があります。分散コンピューティングは、次の解析タイプに使用できます。
- 線形材料による静解析
- 線形または非線形材料モデルによる MES(Mechanical Event Simulation)
- 非線形材料による静解析
- Riks 座屈解析
Windows オペレーティング システム
- MPICH2 プラットフォーム ユーティリティの最新の安定版を MPICH のダウンロード Web サイトからダウンロードしてください。
- インストーラ、ユーザ ガイド、リリース ノートなどについては、MPICH のドキュメントを参照してください。
- インストーラで表示されたり、ドキュメンテーション Web サイトに記載される手順に従って、MPICH2 ソフトウェアをインストールします。または、1 台のコンピュータに MPICH2 が既にインストールされており、別のコンピュータで設定が必要な場合、次の方法を実行すると作業が簡単になります。
- フル インストールされたコンピュータから、MPICH2 ユーティリティである smpd.exe および mpiexec.exe を、追加コンピュータのフォルダにコピーしてください。これらの手順の便宜上、コピーしたファイルは C:¥MPICH2¥bin などに配置してください。
- bin フォルダ C:¥MPICH2¥bin が PATH 環境変数にあることを確認してください。
- システム環境変数 ALGOR_MPICH を、MPICH2 がインストールされた場所に設定してください。 たとえば、ALGOR_MPICH=C:¥MPICH2 などです
- この手順は、それぞれのコンピュータで一度実行するだけで済みます。解析の実行を試みる前に、smpd.exe - install を実行してください (smpd.exe は、先にインストールした MPICH2¥bin フォルダにあります)。この手順は、Windows の[スタート]から[ファイル名を指定して実行]を使用するか、コマンド ウィンドウで bin フォルダを指定することによって実行できます。
- この手順は、それぞれのコンピュータで一度実行するだけで済みます。解析の実行を試みる前に、mpiexec.exe - register を実行(mpiexec.exe は先に MPICH2 ソフトウェアをインストールした MPICH2¥bin フォルダにあります)した後、画面の指示に従ってユーザ名とパスワードを入力してください。この手順は、Windows の[スタート]から[ファイル名を指定して実行]を使用するか、コマンド ウィンドウで bin フォルダを指定することによって実行できます。
- ファイアウォール(Windows XP に付属のファイアウォールなど)がインストールされており、有効化されている場合、既定ですべての TCP ポートがブロックされる可能性があります。その場合、MPICH2 アプリケーションを実行できません。この問題を回避するには、次の方法のいずれかを実行してください。
- ファイアウォールを完全にオフにする。
- MPICH_PORT_RANGE 環境変数を使用して MPICH2 アプリケーションを特定の TCP ポート範囲に制限し、同じポート範囲を許可するようにファイアウォールを設定する。
- MPICH2 アプリケーションを Windows ファイアウォールの例外に配置する。対象となるアプリケーションは、Autodesk Simulation の ssap11ld.exe、srun11.exe、および frun04.exe、MPICH2 の smpd.exe と mpiexec.exe です。
注: 代替ドライブ(SUBST)を使用している場合、MPICH2 は動作しません。そのため、MPICH2 を使用する解析タイプは、代替ドライブに保存されたモデルでは動作しません。