機構ステータスと冗長性

この機能は、モデルと作成されたジョイントの状態について役立つ情報を提供します。ボディの数、可動度、閉じたリンク機構の数のような情報です。提供された情報に基づいて、 重複拘束 の原因を知ることもできます。ほとんどの場合、ジョイントを編集でき、重複を解決することができます。

注: この機能は、[拘束を標準ジョイントに自動変換]がアクティブでない場合にのみ使用できます。[拘束を標準ジョイントに自動変換]オプションを使う場合、重複は自動的に修復されます。

1. リボンで、 [ダイナミック シミュレーション]タブ [ジョイント]パネル [機構ステータス] の順にクリックします。

   モデル情報グループ内の機構に対して、[機構ステータスと冗長性]ダイアログ ボックスは冗長度、可動度、ボディの数、可動ボディの数を示します。

   注: [機構ステータスと冗長性]ダイアログ ボックスは、シミュレーションを実行したまま開くことができます。このダイアログ ボックスには、シミュレーションの開始(時間 = 0 秒)を基準にしたモデル情報が表示されます。
2. 閉じたリンク機構がモデル内に存在する場合、[詳細]によりダイアログ ボックスを広げて、閉じた リンク機構 グループを表示します。ここで、2 グループ以上ある場合、ダイアログ ボックスでは[戻る]コマンド と[次へ]コマンド が使用可能になります。

   ジョイント を変えることにより重複拘束を取り除く変更が提案された場合、コメントがジョイントのすぐ右の[重複拘束]列に表示され、変更されたジョイントは[最終ジョイント]列に表示されます。

   ヒント: グラフィックス ウィンドウ内で強調表示された選択済みチェーンのコンポーネントを見たい場合、強調表示されたチェーンのコンポーネントをクリックしてください。
3. 必要に応じて、垂直スクロール バーを使用して、変更提案のあるジョインをウィンドウに表示します。

   ソフトウェアが変更を提案できない場合は、[重複拘束]列の上部に警告アイコン が表示されます。

   注: ソフトウェアが解決方法を見つけられない場合でも、解決方法がないわけではありません。[最終ジョイント]列で、このチェーンのジョイントの一部を手動で変更して過剰拘束を除去してください。
4. 過剰に拘束されているすべてのリンク機構について、手順 2 と 3 を繰り返します。
5. モデルは変更が加えられるたびに更新されます。変更がどのようにモーションに影響するか調べるため、[テスト ]をクリックします。[テスト]コマンドを押すと、ダイナミック パーツ モーションが有効になります。
6. 何らかの理由でジョイントを変更したくない場合は、[OK]をクリックする前にいつでも[モデルをリセット ]をクリックできます。

   モデルが元の状態に戻ります。

7. 機構から過剰拘束が除去されたら、[OK]をクリックして変更を保存します。

ジョイントの冗長性を修復する方法を表示する