コンポーネント間の干渉

アセンブリでは、2 つ以上のコンポーネントが同時に同じ空間を占めることはできません。このようなエラーを検出するには、アセンブリに干渉がないか解析します。コンポーネントが重なっている場所では、干渉は一時的にソリッドとして表示されます。

単一のサブアセンブリ、選択されているコンポーネント グループ、またはコンポーネントのセット間で、コンポーネント間の干渉を調べることができます。干渉が検出された場合、干渉ソリッドが一時的に作成されて干渉が発生している場所が示されます。それからコンポーネントを修正して干渉を除去できます。

コンポーネント間の干渉を解決する

干渉している体積はソリッドとして表示されます。解析に従って、コンポーネントを編集して干渉を除去できます。

干渉レポート
  • 干渉しているパーツまたはサブ アセンブリが一覧表示されます。
  • 干渉している体積の重心の x 座標、y 座標、z 座標が表示されます。
  • 干渉の体積が一覧表示されます。

解析時間

干渉の解析に必要な時間は、選択されたコンポーネントの数と複雑さによって異なります。複雑な解析を行うために処理時間が長くなる場合は、メッセージが表示されるので、解析を中止することもできます。複雑な解析は、1 日の終わりに実行したり、解析するコンポーネントを減らして実行します。

干渉の解析方法

複数のコンポーネントや、複雑なトポロジを持つコンポーネントの解析には時間がかかります。近接したコンポーネントなど、2、3 のコンポーネントを一度に解析するようにします。別のコンポーネントを追加したときにコンポーネントが干渉するおそれがある場合は、近接したコンポーネントを選択して再度解析します。設計作業中に干渉による問題が発生した場合は、コンポーネントを定期的に再配置し、再設計すると解決されることもあります。

大規模なサブアセンブリまたはアセンブリ全体の干渉を確認するには、解析を作業終了後に実行するようスケジュールします。

コンポーネント間の干渉を回避する

新規のパーツを設計するときは、アセンブリ内で隣接するコンポーネントの面上にスケッチして作成します。別のコンポーネントのエッジからジオメトリを投影してスケッチで使用します。コンポーネントの正確なサイズが、そのコンポーネントをアセンブリ内に配置することで決まる場合は、フィーチャの寸法を指定せずに、隣接するコンポーネントにパーツを拘束してサイズを決定します。パーツ環境でフィーチャをアダプティブに定義してから、アセンブリ内でパーツとサブアセンブリをアダプティブに設定することに注意してください。