デザインの特定の要素にリミットを配置すれば、モニタされている要素の変更がリミットを越えたときに通知を受け取ります。
自動リミットを作成するときに、各通知レベルのリミットを指定します。モデルの変更が設定されているレベルを超えている場合、グラフィックス ウィンドウに記号が表示されます。
2D および 3D 環境で、線分、円、楕円、円弧、スプライン、またはエッジの長さをモニタするには、[長さ自動リミット]を使用します。
注: 境界が定義されていない自動リミット、または指定された境界の範囲内に存在しない自動リミットは、ブラウザに灰色の X で表示されます。
- リボンで、
[検査]タブ
[自動リミット]パネル
[自動リミット設定]
の順にクリックし、自動リミット タイプごとに基本設定を行います。許容差の計算方法、精度のレベル、リミットの計算方法、下限値、および上限値など、既定の表示設定および境界を設定します。
- [自動リミット]コマンドをクリックします。ダイアログ ボックスで、アイコンをクリックして自動リミットを作成します。たとえば、[寸法自動リミット]ダイアログ ボックスでは、[距離]をクリックします。
- グラフィックス ウィンドウで、監視するジオメトリを選択します。ダイアログ ボックスの[選択]に表示される選択肢は、選択するジオメトリによって異なります。
必要に応じて、[自動リミット]テーブルで、[クリックして追加]を選択し、さらにジオメトリを追加します。
- [値]列にその行で選択した値の合計が表示されます。[累積]列には、行の和または差が表示されます。
- 左の列で、累積合計値に対してある行の値を加算するか減算するには、+/- の記号を変更します。
- [境界]タブで、下限値および上限値を定義すします。比較数値演算子(L 記号 およびU 記号)を使用します。たとえば、次のいずれかを入力します。
- [境界]テーブルで、[クリックして追加]を選択します。既定では、最初の値が緑のゾーン(OK)を設定します。既定では、ジオメトリの長さの 10% が下限と上限に使用されます。
- 必要に応じて、別の算術オペレータを選択し、L 記号または U 記号をクリックします。
- 必要に応じて[クリックして追加]を選択し、黄色のゾーン(警告)を追加します。既定では、下限は 70 ~ 90%、上限は 110 ~ 130% です。
- 必要に応じて[クリックして追加]を選択し、赤のゾーン(重大な警告)を追加します。既定では、下限は 60 未満か 50 ~ 70、上限は 140 より大きいか 130 ~ 150 です。
注: テーブルに境界が重なるような値を入力したり、数式を入力しないでください。そのような入力を行った場合は、境界をリセットしてください。
- [レベル]列で、ハイライト表示された境界条件ごとに警告レベルの定義を変更します。一覧から緑、黄、赤のいずれかのオプションをクリックして再定義します。
- [表示精度]の一覧から、許容差に指定する詳細レベル(小数点以下の桁数)を選択します。
- [適用]をクリックして自動リミットを追加します。必要に応じて自動リミットの作成を続けるか、[OK]をクリックしてダイアログ ボックスを閉じます。
ヒント:
- 自動リミット記号を簡単に選択するには、選択フィルタを[フィーチャ優先を選択]に確実に設定しておきます。クイック アクセス ツールバーで、[選択]コマンドのドロップダウン メニューで、[フィーチャ優先]をクリックします。
- 自動リミットは慎重に使用し、重要な設計情報のみを監視するようにしてください。一般的に、1 つのアセンブリでは 1 から 7 の自動リミットのみを定義できます。
- 一度にすべての 5 つの境界レベルを追加するには、[境界]タブの[自動リミット]ダイアログ ボックスで、[Alt]を押しながら空のテーブルをクリックします。この方法を使用した場合、5 つの境界レベルだけが使用できます。
- 境界レベルを個別に追加する場合は、追加できる境界レベルの数に制限はありません。
- 上から下に最小値から最大値を表す行を作成すると大変便利です。
- 下部境界条件を挿入するには、空のテーブル行をクリックしてから、[Ctrl]を押しながらクリックします。
- [角度自動リミット]で、3 点からなる角度をモニタするには、3 つの点を個別に選択します。その他のタイプの角度の場合は、選択を 2 回行うことが必要です。
- [境界]タブの値は、[自動リミット]タブの累積値に対応しています。
- [自動リミット]に関する情報を表示するには、[自動リミット]ブラウザ ノードの上にカーソルを置きます。
- 自動リミットをコピーするには、最初にグループを作成します。自動リミットをコピーして、グループに貼り付けます。
- アセンブリ コンポーネントを省略した場合、その自動リミットは使用できません。コンポーネントの省略を解除すると、自動リミットが復元されます([リアルタイム再表示]をオンに設定する必要があります)。
- 自動リミットの入力では、[アプリケーション オプション] [一般]タブの[選択範囲]リストを利用します。その結果、カーソルを移動すると、[選択範囲]とカーソルの位置に基づいてハイライト表示されるオブジェクトが変更されます。