コンポーネント(パーツとサブアセンブリの両方)には、それぞれのソース ファイルに保存される一般的なプロパティがあります。オカレンスが配置されているアセンブリ内に保存される一意のオカレンス プロパティもあります。アセンブリのオカレンスに対して特定のプロパティが必要なときには、コンポーネント レベルのプロパティをオカレンス プロパティでオーバーライドきます。
アセンブリ内では、コンポーネントを右クリックし、右クリック メニューから[プロパティ]を選択すると、オカレンスのプロパティを変更できます。いくつかの値(コンポーネントをグラフィックス ウィンドウで表示するかどうか、またはコンポーネントの自由度記号を表示するかどうか、など)は、一時的に変更できます。その他の設定(オカレンスが[アダプティブ]かどうかなど)はたいてい、いくつかの編集セッションの間、有効のままです。
パーツ レベルで格納されるプロパティには、材料とフィーチャ レベルのアダプティブ ステータスがあります。オカレンス レベルで格納されるプロパティには、表示と非表示、パーツ レベルのアダプティブ ステータス(アセンブリ内部のアダプティブ機能のオンまたはオフ)、コンポーネントの外観のオーバーライドがあります。
オカレンスをアダプティブにすると、アセンブリ コンテキスト内でパーツのアダプティブ ステータスを有効にできます。オカレンスをアダプティブに設定できますが、パーツの寸法が完全に記入されている場合は、そのパーツをアセンブリに配置してもジオメトリは適応されません。同じように、パーツにアダプティブ フィーチャがない場合は、オカレンスをアダプティブにしてもそのパーツはアセンブリに適応しません。
たとえば、アダプティブ ステータスは水道の栓のようなものだと考えられます。家の中には、水道の蛇口があります(アセンブリ内でアダプティブ機能をオンにします)。家屋に流入する水を制御している水道の元栓を閉じた場合、蛇口を開けても水は出てきません。同じように、大元となるアダプティブ機能をフィーチャ レベルでオフにした場合も、アセンブリでアダプティブ機能は有効になりません。