[背景]
Microsoft Windows では、4 GB の仮想アドレス空間の上半分をオペレーティング システムで予約し、残りの 2 GB を、コード ページ、スタック、動的割り当てメモリ全体など、アプリケーション プロセス用に保持しています。
したがって、Microsoft Windows オペレーティング システムでは、1 つのアプリケーションが 2 GB 以上のメモリを使用することをサポートしていません。この 3 GB 機能は、メモリ空間を異なる方法で分割し、アプリケーションに 3 GB、オペレーティング システムに 1 GB を提供します。これはネットワーク サーバの制限ではなく、メモリ使用量の多い大規模なデータ セットで作業を行うユーザに関係します。
重要: オートデスクは /3GB スイッチをサポートしていないか、または認めていません。多くの場合、このカスタマイズによって Inventor のグラフィックスが間違って表示されます。その代わりに、64 ビット版の Windows に更新することをお勧めします。
ページ ファイル サイズを設定するには、[マイ コンピュータ]を右クリック [プロパティ] [詳細設定]タブ [パフォーマンス設定] [詳細設定]タブ 仮想メモリ セクションの[変更]をクリックします。[初期サイズ]ボックスに[最大サイズ]と同様に 4096 と入力して、[設定]をクリックします。[OK]をクリックします。
機能を有効にする
次に示すように、boot.ini ファイル(通常は C:¥boot.ini にあります)を変更して、3 GB オプションを持つようにします。元の行をコピーした後、コピーした行に対して、オプションとそれを識別する文字列を追加して修正することをお勧めします。この設定により、開始時にオプションを使用するか選択できます。
コピーした行は緑色で表示され(最後の行)、行の修正部分は赤色で表示されています。
[ブート ローダ]
timeout=30
default=multi(0)disk(0)disk(0)partition(2)¥WINDOWS
[オペレーティング システム]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)¥WINDOWS="Microsoft Windows XP Professional" /fastdetect
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)¥WINDOWS="Microsoft Windows XP Professional 3GB" /3GB /fastdetect
機能が有効であることを確認する
実際に 3 GB の範囲でメモリが割り当てられているかどうかを確認するには、Autodesk Inventor を開始します。Autodesk Inventor[ヘルプ] [Autodesk Inventor バージョン情報]の順にクリックします。スプラッシュ画面の下に表示されるテキストの最初の行が「Autodesk Inventor [リリース番号] - 3GB」になります。3GB と表示される場合、Autodesk Inventor は正常にフィーチャを使用しています。
制限事項
各実行可能ファイルを特別に構築して、拡張されたアドレス空間を有効にする必要があります。有効になっているのは、Autodesk Inventor.exe だけです。Autodesk Inventor に含まれる他の実行可能ファイルは、有効になっていません。多くの場合、他のソフトウェア ベンダ提供のアプリケーションでは、このフィーチャの使用が有効になっていません。
こ機能は Windows XP でのみ動作します。ただし、Windows XP SP1 サービス バックでは、無効になっています。Windows XP SP1 でこれを再度有効にするには、Microsoft の修正パッチを適用する必要があります。このホット フィックス(q328269_WXP_SP2_x86_ENU.exe)を適用するには、関連する圧縮ファイルにある hotfix.txt ファイルの説明に従ってください。この機能は Windows NT、Windows 2000、Windows 9x では有効にできません。