リボン ケーブルを作成する

リボン ケーブルを定義するには、 [ケーブル&ハーネス]タブ [作成]パネル [リボン ケーブルを作成] の順にクリックし、開始コネクタと終了コネクタを選択して、リボン ケーブルをコネクタにどのように差し込むかを示します。グラフィックス ウィンドウでマウスをクリックするたびに、リボン ケーブルに作業点が作成されます。作業点は、折り曲げの追加およびリボン ケーブルを適切な位置および形状に加工するために使用されます。

注: リボン ケーブルを作成するときに選択できるのは、リボン ケーブル コネクタとしてオーサリングされたコネクタのみです。他のタイプのコネクタは選択できません。

3D モデルで何が作成されるか

リボン ケーブルのビジュアル リプレゼンテーションの構成には、スイープ(場合によっては境界パッチ)が複数使用されます。ビジュアル リプレゼンテーションは、5 つの異なるエンティティ タイプに分けることができます。

リボン ケーブル スケッチ

リボン ケーブルは複数のスイープで構成されるので、パッチ スケッチは必須です。第 1 リボン ケーブルを作成する場合、基礎になるスケッチを作成します。そのスケッチが、リボン ケーブルのビジュアル リプレゼンテーションに使用される個々のスイープのパスを定義します。リボン ケーブルの編集中、またはリボン ケーブルが中心線で表示されているときにのみ、スケッチは表示されます。

リボン ボディ リプレゼンテーション

ボディをさらにリボンらしいリプレゼンテーションにするには、シングル ライン サーフェス スイープを使用します。スイープのプロファイルに使用される線分は、リボン ケーブルに使用されるリボン ケーブル定義で定義される幅の値と同じ長さです。

コンダクタ 1 リプレゼンテーション

コンダクタ 1 のリプレゼンテーションは、別のスイープによって作成されます。円形プロファイル サーフェスが、リボン ボディ スイープ(リボン ケーブル スケッチ)と同じパスを使用してスイープされます。コンダクタ 1 に対してライブラリ定義で指定される外観が、リプレゼンテーションのサーフェスに適用されます。

リボン ボディ リプレゼンテーションのスイープは作成できないことがあります。その場合、スイープできないハーネス アセンブリのワイヤおよびセグメントと同様に、リボン ケーブルは中心線で表示されます。ただし、例外があります。リボン ケーブルが中心線で表示されるとき、リボン ケーブル スケッチが表示されるだけでなく、リボン ケーブルの第 1 コンダクタと最終コンダクタも表示されます。

コンダクタ 1 リプレゼンテーションの直径は、リボン ケーブルに対して現在使用されている表示モードによって決定されます。リボン ケーブルがレンダリングで表示されている場合、コンダクタ 1 リプレゼンテーションの直径は、リボン ケーブルに使用されるライブラリ定義に定義されている高さの値に等しくなります。リボン ケーブルの表示モードとして中心線が選択されている場合、コンダクタ 1 リプレゼンテーションの直径は非常に小さくなり、線分のように見えます。

最終コンダクタ リプレゼンテーション

最終コンダクタ リプレゼンテーションで表されるコンダクタを除いて、最終コンダクタ リプレゼンテーションとコンダクタ 1 リプレゼンテーションとの相違点はさほど多くはありません。最終コンダクタ リプレゼンテーションは、定義で指定される高さと、表示モードによって直径が決定される円形プロファイル サーフェス スイープです。主な違いは、サーフェスに適用される外観です。コンダクタ 1 リプレゼンテーションは、そのために特別に呼び出される外観を使用しますが、最終コンダクタ スイープには、リボン ボディに指定された外観が適用されます。

折り曲げリプレゼンテーション

折り曲げをリボン ケーブルに追加できます。リボン ケーブル材料またはリボン ケーブルはそれほど太くないので、折り曲げはリボン ケーブルの層ではなく、リボン ケーブルに接する平面に存在するリプレゼンテーションです。折り曲げは、作成する折り曲げのタイプに応じて 1 つまたは複数の三角形境界パッチによって表されます。

注: ハーネス アセンブリをモデリングするためにソリッド スイープの使用を選択しても、リボン ケーブルには影響しません。リボン ケーブルは常にサーフェスによって表されます。そのため、リボン ケーブルには干渉チェックがありません。

また、リボン ケーブル ID を設定するとともに、カテゴリを選択し、ライブラリで使用するためのリボン ケーブル定義を選択することができます。

ヒント: リボン ケーブルを作成する前にアセンブリ内に作業点を作成すると、アセンブリ内のキーポイントにリボン ケーブルを正確に配置することができます。
  1. ブラウザで、ハーネス アセンブリをダブルクリックします。
  2. リボンで、 [ケーブル&ハーネス]タブ [作成]パネル [リボン ケーブルを作成] の順にクリックします。
  3. グラフィックス ウィンドウで、使用する開始コネクタを選択します。

    コネクタに緑の方向矢印が表示され、外側の方向を示します。向きはオレンジの矢印により示されます。

  4. [反転]をクリックしてリボン ケーブルが作成される側を逆にすることもできます。グラフィックス ウィンドウにガイドとして表示される矢印を使用します。
  5. リボン ケーブルのコンダクタ 1 を配置する先のコネクタ ピンを選択します。
  6. 手順 2 ~ 4 を繰り返すことにより、終了コネクタとの接続を設定します。

    リボン ケーブルのパスのプレビューとしてスプラインが表示されます。

  7. [OK]をクリックします。

    リボン ケーブルが作成されます。

  8. 必要に応じて、任意の数だけ内側の点を挿入し、リボン ケーブル スケッチ内のスプラインの形状をコントロールします。[開始ジョイント]から、[終了ジョイント]または終点までを順にクリックします。
    • 既存のジオメトリに点を関連付けるには、円形コンポーネントの頂点、作業点、または中心点を選択します。
    • 点を指定した距離だけオフセットするには、面または作業面を選択します。

    選択を行うと、選択した点から現在のカーソル位置まで線が表示されます。指定した点の間に線分が描画されます。

  9. カーソルを面の上に置いている間にオフセットを変更するには、右クリックして[オフセット編集]を選択します。
  10. [オフセット編集]ダイアログ ボックスで、オフセット値を入力し、[OK]をクリックします(オフセット値を入力する際に、単位を指定することも、指定しないこともできます。)。

    オフセットを変更した場合、新しい値はそのセグメントの作業が終了するまで、あるいはオフセットが変更されるまで使用されません。

    注: 単位を指定しない場合は、既定で設定されている単位が使用されます。
  11. リボン ケーブルの形状が完成したら、右クリックし、[完了]を選択します。
注: 中間コネクタを持つリボン ケーブルを作成するには、中間コネクタを通るようなリボン ケーブルを作成します。ただし、中間コネクタは、リボン ケーブル アセンブリの一部としては認識されません。中間コネクタとの接続は作成されません。