作業を開始する前に: テンプレートをサポートするための読み取り専用の共有ネットワーク フォルダと、共有デザイン データを設定します。この場所には一般的に、プロジェクト ファイル、styles library.xml ファイル、application options.xml ファイル、Content Center などが格納されます。
インストレーション ガイド、ネットワーク ガイド、ライセンス ガイドを確認します。
「
CAD マネージャと IT マネージャのリソース
」に記載されている情報を把握してください。
注: コンテンツ センター ライブラリをインストールする前に、ローカル インストール(デスクトップ コンテンツ)またはネットワーク インストール(Vault サーバ)のどちらが現在の作業環境に最適であるのかを判断します。
重要: 以前のリリースの Autodesk Inventor からアップグレードする場合は、新しいリリースの Autodesk Inventor をインストールする前に、マイグレーション戦略を見極めます。Autodesk Vault、コンテンツ センターおよびスタイル ライブラリを使用する場合、マイグレーション戦略には複数のパーツが含まれます。詳細については、「
データのマイグレーション リソース」を参照してください。
ベスト プラクティス ガイドライン(トップ 5):
- 単一のプロジェクト構造、複数のライブラリ、および各種のジョブをサポートするスケーラブルで優れたデータ管理構造を作成します。
- 単一のプロジェクトを作成して、上記のデータ構造をサポートします。
- テンプレート、デザイン データ、およびコンテンツ センターをサポートするための共有フォルダを作成します。
- 共有ライブラリ フォルダの場所をプロジェクト ファイルで指定します。
- Autodesk Vault Basic を使用して、Vault に保存する価値のあるデザイン ファイル、Microsoft Office ドキュメント、イメージ、その他の補助データなど、デザインに関連するすべてのデータを管理します。この作業で、すべてのエンジニアリング データを単一のソースで提供できるようになります。
導入を検討すべき規則:
重要: Vault によって管理されていない環境での共有ネットワーク フォルダの使用は、小規模なプロジェクト チームであれば有効ですが、データ管理のためのセキュリティを実現するには、Autodesk Vault Basic の導入をお勧めします。
- 新規パーツを作成するためのプロセスを確立します。適切なデータ フィールドが指定され、定義されている命名規則に従った名前が付けられるようにします。
- 図面および公差の規格を適用します。
- スケッチが原点に対して拘束されるようにします。ユーザがアセンブリのパーツを原点作業ジオメトリ、または原点作業ジオメトリから作成された作業ジオメトリに対して拘束するように指導します。
注: 原点作業ジオメトリ(およびそれらから作成される作業フィーチャ)は安定しており、パーツ面またはパーツ フィーチャに依存しません。
生産性に関するその他のヒント:
- 同じようなデザインのモデリング ワークフローを特定して、文書化します。設計者は同じような形状を同じような方法でモデリングできるので、変更を反映するための安定した環境が整えられるようになります。
- 決定内容の記録を保存しておきます(特に、Autodesk Inventor を初めて導入した場合にはそのようにすることをお勧めします)。このソフトウェアを実装する際には、特定のフィーチャを使用する方法や特定のワークフローを実施する方法について決定を下すことになります。別のユーザが同じ問題を抱えている場合でも、記録を参考にして一貫性を維持できます。また、そのようにすることで、ベスト プラクティス マニュアルの基盤を築くのにも役立ちます。
- 設計者が同様のメソッドを使用できるように、定期的にトレーニングを実施します。