辞書では、拘束は「定められた範囲に制限されたまたは閉じこめられた状態」と定義されています。Autodesk Inventor では、主に次の 2 つの目的に拘束が使用されます。
- スケッチ内のジオメトリをコントロールする
- アセンブリ モデル内に配置されたコンポーネント間の関係を確立する
Autodesk Inventor ではジオメトリが、適用されている拘束によって異なる動作を示すことから、2D 図面アプリケーション ユーザが Inventor へ移行するのを躊躇することがよくあります。
Autodesk Inventor の 2D スケッチ環境では、ジオメトリの作成中に、線分、円弧、その他のジオメトリ間に拘束が推定配置されます。スケッチ ジオメトリを作成した後で、拘束を手動で適用してジオメトリ間の関係を変更することもできます。このようなジオメトリ拘束によって、後から行うスケッチの編集結果が予測可能になります。たとえば、別の線分に直交するように拘束されている線分の端点をドラッグした場合、2 つの線分間の直交関係は変化しません。
Autodesk Inventor のアセンブリ環境では、あるコンポーネントのフィーチャと別のコンポーネントのフィーチャとの間に関係を設定できます。このような関係によって、各コンポーネントの位置(および場合によってはサイズ)が決まります。たとえば、ボックスの底面をテーブルの上面とメイトすることで、テーブルの上面を表す平面とボックスの底面が常に接触した状態になります。
