収縮

成形品収縮を手動で指定する

樹脂の冷却に伴って発生する収縮に合わせて、成形品ごとの金型寸法に対して収縮率を個別に指定できます。このプロセスは、セット取り金型の成形品のサイズや肉厚が異なる場合に役立ちます。

注: 成形品収縮と金型収縮の両方を設定することはできません。

1. 材料が選択されていることを確認します。
2. [コア/キャビティ]タブで [成形品収縮]をクリックします。[収縮]ダイアログ ボックスが表示されます。[設定]タブの既定の収縮値は、Autodesk Moldflow 材料データベースから取得されます。
3. [収縮率]の値を編集します。
4. [OK]または[適用]をクリックします。Mold Design ブラウザの指定した成形品の下にある[収縮]ノードが更新されます。

金型収縮を手動で指定する

金型内のすべてのプラスチック成形品にグローバルな収縮率を適用します。

注: 成形品収縮と金型収縮の両方を設定することはできません。

1. 材料が選択されていることを確認します。
2. [金型レイアウト]タブで[金型収縮]をクリックします。[収縮]ダイアログ ボックスが表示されます。[設定]タブの既定の収縮値は、Autodesk Moldflow 材料データベースから取得されます。
3. [収縮率]の値を編集します。
4. [OK]または[適用]をクリックします。Mold Design ブラウザの指定した金型アセンブリの下にある[収縮]ノードが更新されます。

成形品収縮の推奨値を取得する

樹脂の冷却に伴って発生する収縮に合わせて、成形品ごとの金型寸法に対して収縮率を個別に指定できます。このプロセスは、セット取り金型の成形品のサイズや肉厚が異なる場合に役立ちます。

1. 材料が選択されていて、成形品のゲート位置が 1 つ以上あることを確認します。
2. [コア/キャビティ]タブで[成形品収縮]をクリックします。[収縮]ダイアログ ボックスが表示されます。[推奨]タブで、表示される表に保圧プロファイル データを入力します。左側の列は秒単位の時間を表します。右側の列は圧力値を表します。
3. オプション: [プロット]をクリックして、入力したプロファイルをプレビューします。
4. オプション: [OK]をクリックして、プロット プロファイルを閉じます。
5. [開始]をクリックして、収縮解析を開始します。解析が完了すると、[概要]ダイアログ ボックスが表示されます。Mold Design ブラウザに、解析結果ノードが表示されます。
6. [OK]をクリックします。Mold Design ブラウザで、指定した成形品の下にある[収縮]ノードが更新されます。

金型収縮の推奨値を取得する

金型収縮解析により、金型設計内のすべての成形品に対して、個別の収縮解析結果が提供されます。スプルー、ランナー、およびゲートを含む、フィード システムの影響が考慮されます。

1. 樹脂材料が選択されていて、スプルー、ランナー、およびゲートを含む適切なフィード システムを通じて金型アセンブリのすべての成形品が接続されていることを確認します。
2. [金型レイアウト]タブで[金型収縮]をクリックします。[収縮]ダイアログ ボックスが表示されます。[推奨]タブで、表示される表に保圧プロファイル データを入力します。左側の列は秒単位の時間を表します。右側の列は圧力値を表します。
3. オプション: [プロット]をクリックして、入力したプロファイルをプレビューします。
4. オプション: [OK]をクリックして、プロット プロファイルを閉じます。
5. [開始]をクリックして、収縮解析を開始します。解析が完了すると、[概要]ダイアログ ボックスが表示されます。Mold Design ブラウザに、解析結果ノードが表示されます。
6. [キャンセル]をクリックします。Mold Design ブラウザで、[結果]ノードの下にある[収縮]ノードが更新されます。

収縮解析結果を表示する

プラスチック成形品または金型の完了した収縮解析の結果を表示することができます。

体積収縮の分布に基づいて、収縮が線形収縮かどうか、つまり成形品全体に対して収縮がほぼ均等かどうかを判断できます。

1. Mold Design ブラウザの[収縮解析結果]ノードの下で、表示する解析結果をダブルクリックします。解析結果はグラフィックス ウィンドウに表示されます。
2. 表示ツールを使用して、結果を詳しく確認します。
3. [収縮解析結果]ノードの下にある[概要]結果を選択すると、[概要]ダイアログ ボックスが表示されます。

収縮解析結果を適用する

プラスチック成形品または金型の完了した収縮解析の結果を適用することができます。

予測収縮率に基づいて、線形収縮許容値を基準成形品寸法に適用します。これにより、新しい金型寸法が生成されます。

1. Mold Design ブラウザの[収縮解析結果]ノードの下にある[概要]ノードをクリックします。
2. [概要]ダイアログ ボックスで、[OK]をクリックします。収縮許容値が生成され、この収縮許容値に基づいて、成形品寸法を大きくして予測収縮を補正します。

収縮値を編集する

収縮許容値は編集できます。ただし、金型寸法が変わり、以前に生成した解析結果が無効になる可能性があります。

線形収縮許容値を基準成形品寸法に適用すると、解析サマリーの予測収縮率を基にして新しい金型寸法が生成されます。

1. Mold Design ブラウザで、編集する[収縮]の値を右クリックし、[フィーチャ編集]をクリックします。
2. 警告ダイアログ ボックスが表示されます。[はい]をクリックした場合、収縮値を変更します。これにより、関連するすべての解析結果が最新でない解析結果としてマークされます。
3. 収縮値を手動で変更するか、収縮解析を実行します。

収縮値を削除する

収縮許容値は削除できます。ただし、金型寸法が変わり、以前に生成した解析結果が無効になる可能性があります。

1. Mold Design ブラウザで、[収縮]ノードを右クリックし、[削除]を選択します。
2. 警告ダイアログ ボックスが表示されます。[はい]をクリックした場合、収縮値を削除します。これにより、関連するすべての解析結果が最新でない解析結果としてマークされます。

収縮解析結果を削除する

• Mold Design ブラウザの[結果]で、[収縮]ノードを右クリックし、[削除]をクリックします。