ポジション リプレゼンテーションは、動作研究やさまざまな位置でのアセンブリの評価のために、アセンブリの運動学的な「スナップショット」を撮る場合に使用します。ポジション リプレゼンテーションは親アセンブリに保存されるため、いつでも取り込んで解析や変更を加えることができます。
ポジション リプレゼンテーションをフレキシブル アセンブリと組み合わせて使用すると、他の自由度は親アセンブリに対して設定した状態のままにし、サブアセンブリを特定の運動学的状態に設定できます。
ポジション リプレゼンテーションでは、アダプティブ機能は保留されます。アダプティブなパーツ フィーチャおよびアセンブリ フィーチャは更新されません。アダプティブ アセンブリは自動的にフレキシブルになり、最新の状態になりますが、結果はサブアセンブリには反映されません。
各アセンブリには、モデリング操作が行われたときのアセンブリの既定の状態を表すマスター ポジション リプレゼンテーションがあります。マスター ポジション リプレゼンテーションは編集できません。新しいポジション リプレゼンテーションはすべてマスターのコピーです。必要に応じて、それぞれのポジション リプレゼンテーションに変更を加えてからマスター ポジション リプレゼンテーションを再びアクティブ化すると、アセンブリが保存されます。
マスター リプレゼンテーションは、一種の「フェイルセーフ」の状態です。さまざまなアセンブリの状態を持つ多数のポジション リプレゼンテーションを作成するときに、アセンブリの位置、表示設定、関係設定などの設定を元のアセンブリの値に戻すことができなくなる可能性があります。マスター リプレゼンテーションをアクティブにすると、作成したポジション リプレゼンテーションの数に関係なく、いつでもアセンブリの既定の状態に戻すことができます。
リプレゼンテーション ブラウザとは、アセンブリ ファイル内のすべてのリプレゼンテーションの詳細図のことです。以下のことができます。
詳細は、「ポジション リプレゼンテーション ブラウザのリファレンス」を参照してください。
デザイン ビュー リプレゼンテーションでは、アセンブリの表示状態が保持されます。作業フィーチャ、コンポーネントの表示設定、外観特性、ズームや倍率設定が取り込まれます。[オブジェクトの表示設定]コマンドによって制御されるスケッチの表示設定の状態も取得できます。
ポジション リプレゼンテーションには、サブアセンブリのフレキシブル ステータス、コンポーネントの使用可能ステータス以外に、アクティブなデザイン ビューのすべての設定が取り込まれる他、オフセットや関係とパターンの省略などの設定も含まれることがあります。ポジション リプレゼンテーションを使用すると、アセンブリを操作して運動学的な研究を行い、状態をアセンブリ ファイルに保存することができます。
デザイン ビュー リプレゼンテーションもポジション リプレゼンテーションも、各リプレゼンテーションに保存されている情報の種類を考慮して、ネストされたサブアセンブリの設定を反映することができます。どちらもアセンブリの情報を保存しますが、プライベート デザイン ビュー リプレゼンテーションの場合は、リプレゼンテーションを保存する外部の .idv ファイルを指定できます。
新しいデザイン ビュー リプレゼンテーションは、アセンブリの現在の状態に基づいています。新しいポジション リプレゼンテーションはマスター リプレゼンテーションの状態をコピーしたものであり、必要に応じて変更できます。
ポジション リプレゼンテーションがアクティブなときは、次の操作を実行できます。
アクティブなポジション リプレゼンテーションでは、次の操作はできません。
アセンブリ階層にネストされたポジション リプレゼンテーションに対して、作業を行うことができます。ただし、ファイルを保存するには、マスター ポジション リプレゼンテーションがアクティブである必要があります。たとえば、最上位アセンブリでマスター ポジション リプレゼンテーションがアクティブでも、変更はネストされたサブアセンブリのポジション リプレゼンテーションに対して行われます。保存時にネストされたサブアセンブリがマスター ポジションにない場合、マスター アセンブリの保存を求めるメッセージが表示されたら[OK]をクリックします。