[スタイル ライブラリを使用] = [いいえ]オプションはプロジェクト ファイル設定から削除されました。
Inventor 2012 でキャッシュされたスタイルを保持する方法
Inventor 2012 では、[スタイル ライブラリを使用] = [いいえ]オプションはプロジェクト ファイル設定から削除されました。
これは、Inventor 2012 以降では、Inventor ドキュメントを開く際に、スタイルがスタイル ライブラリ内のスタイルと一致する場合、Inventor ドキュメントからすべてのスタイルが自動的に消去されることを意味しています。その結果、Inventor ドキュメントのサイズは小さくなり、キャパシティが増大します。また、より迅速なテンプレート ファイルの提供が可能になります。
[スタイル ライブラリ] = [いいえ]オプションは 2004 年(Inventor R9)に提供されました。このオプションはお客様に対して、Inventor R8 ドキュメントのスタイルからスタイル ライブラリの使用へと移行する時間を提供します。
当然ながら、スタイルは Inventor ドキュメントで使用されたり、修正されたり、明示的にコピーされた後も、従来どおりキャッシュされ続けます。そのため、作成元のスタイル ライブラリが存在しなくても、Inventor ドキュメントを開くうえで問題はありません。図 1: 「Inventor ドキュメントでスタイルを明示的にキャッシュする」を参照してください。
プロジェクト ファイルの残り 2 つのスタイル ライブラリ オプションは次のとおりです。
[読み取り-書き込み]オプションでは、スタイル ライブラリ フォルダのオプションで定義されているスタイル ライブラリが使用されます。ライブラリは書き込み可能で、すべてのユーザはスタイルの作成と編集ができ、以前のスタイル定義と置き換えてスタイル ライブラリに保存することができます。
[読み取り専用]オプションでは、ユーザは新規スタイルや変更したスタイルをスタイル ライブラリに保存することはできません。ライブラリ定義を置き換えることはできません。
社内のスタイル ライブラリを作成する際に[読み取り-書き込み]オプションを使用できるのは、CAD マネージャだけに限ることを強くお勧めします。その他のスタイル ライブラリの使用は、すべて[読み取り専用]にする必要があります。スタイル ライブラリとは異なるキャッシュ済みスタイルが含まれている旧形式の Inventor ファイルを開くと、図 2: 「Inventor はスタイル ライブラリ内の同じ名前を持つスタイルとは異なるカスタマイズされたスタイルを検出」が表示されます。
ただし、ダイアログ ボックスで提示された 2 番目のオプションを使用する場合は、図 3: 「スタイル ライブラリが見つかりません」エラー ダイアログ ボックスで示されるような、その他の種類のエラー メッセージが一切表示されることなく、自分のスタイル ライブラリからどのようにして「スタイルを削除」するのかが問題になります。
すべてのスタイルを自分のテンプレートにキャッシュし続けたい場合は、スタイル ライブラリ マネージャを使用して、新しいフォルダ(「c:¥データ移行データセット¥空のスタイル ライブラリ」など)を指定し、[空のスタイル ライブラリを作成]オプションを選択することにより、空のスタイル ライブラリを作成できます。図 4 および図 5 を参照してください。
空のスタイル ライブラリが作成されたら、現在の Inventor プロジェクト ファイルの[フォルダ オプション]で、デザイン データ フォルダ(「C:¥データ移行データセット¥空のスタイル ライブラリ」など)がこの空のスタイル ライブラリの場所を指すようにします。図 6: 「カスタマイズされたスタイル ライブラリまたは空のスタイル ライブラリを使用」を参照してください。
スタイル ライブラリの作成や管理の詳細については、Autodesk Inventor ヘルプの「スタイル ライブラリ マネージャ」を参照してください。