Inventor アセンブリは、50,000 個のオカレンスおよび 10,000 個の固有パーツを含む規模まで増大することがあります。オカレンスは、メイン アセンブリを構成するパーツまたはサブアセンブリの参照です。つまり、ボルトを 8 回パターン化した場合、オカレンスは 8 個、固有パーツは 1 個になります。一般的な多くの大規模アセンブリは、3,000 ~ 5,000 個のオカレンス、1,000 ~ 2,000 個のパーツで構成されます。「大規模」アセンブリを定義する明確な基準はありません。
パフォーマンスに悪影響を及ぼすアセンブリ ファイルは、すべて大規模アセンブリです。パフォーマンスを低下させる一般的な要因は、オカレンスの数、固有パーツの数、ジオメトリの複雑度、またはハードウェア構成です。このページでは、パフォーマンスや容量に関するヒントを提供します。1 つのソリューションですべての状況に対応できるわけではありません。自分の設計環境に合ったソリューションを使用してください。
簡易モードは、非常に大規模なアセンブリを作業するときの方法で、ファイルを開く時間を大幅に短縮します。モデル表示と関連するトップ レベルのデータのみをロードして、パフォーマンスを最適化します。詳細については、「簡易モード」のトピックを参照してください。
オカレンス: メイン アセンブリを構成するパーツまたはサブアセンブリの参照です。
パフォーマンス: タスクの実行速度です。ファイルを開く、図面ビューを作成する、イメージをレンダリングするといった操作にかかる時間もパフォーマンス関連です。
容量: 操作を実行するときに必要なメモリの量です。容量によって、アセンブリでの取り扱いや図面ビューでの表示を効果的に行うことができるコンポーネントの数が決まります。
次の表に、大規模アセンブリに関連する問題とプロセス改善ワークフローを示します。この表を使用して、対象領域を確認してください。その後、その情報を基に詳細を調べてください。
開くのに時間がかかる | ジオメトリを表示する | コンポーネントを配置する | 変更をモデル化する | 図面を開く | 図面ビューを作成する | |
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スケルトン モデリング | X | X | ||||
共通原点 | X | |||||
作業スペース エンベロープ | X | |||||
コンポーネントの簡素化 | X | X | ||||
プロジェクト ファイル | X | |||||
[アプリケーション オプション] | X | X | X | X | ||
詳細レベル リプレゼンテーション | X | X | X | X | ||
代替 LOD | X | X | X |