画層を AutoCAD Mechanical ファイルにエクスポートする

AutoCAD Mechanical と Autodesk Inventor の画層は同じではないため、.idw ファイルにある画層は、DWG ファイルに直接エクスポートできません。最初に、画層をマッピングする必要があります。オブジェクト既定スタイルは、AutoCAD Mechanical の画層やオブジェクトの機能と同様、オブジェクトをスタイルにマッピングするスイッチボードです。

注: 処理を進める前に、[スタイル]について理解しておいてください。

はじめに、スタイル ライブラリで必要なスタイルを設定します。

  1. 基準となる標準スタイルを作成します。
  2. 必要な AutoCAD Mechanical の画層を作成し、スタイル ライブラリにスタイル定義を保存します。
  3. 両方のオブジェクト既定スタイルで、寸法スタイルと文字スタイルを共有できるようにするために、オブジェクト既定スタイルをコピーします。
  4. AutoCAD Mechanical の画層を、オブジェクト既定スタイルのコピーにある適切なオブジェクトにマップします。
注:

表 1

画層名

オン/オフ*

色(R、G、B)

[線種]

[線幅]

線幅による尺度

AM_0

オン

0,0,0

実線

0.55 mm  

AM_1

オン

153,0,0

実線

0.50 mm

オフ

AM_2

オン

0,0,255

実線

0.50 mm

オフ

AM_3

オン

255,0,255

破線

0.25 mm

オフ

AM_4

オン

0,255,0

実線

0.25 mm

オフ

AM_5

オン

0,255,0

実線

0.25 mm

オフ

AM_6

オン

255,255,0

実線

0.35 mm

オフ

AM_7

オン

0,255,255

鎖線

0.25 mm

オフ

AM_8

オン

255,0,0

実線

0.25 mm

オフ

AM_9

オフ

173,173,173

実線

0.18 mm

オフ

AM_10

オン

0,0,0

鎖線

0.30 mm

オフ

AM_11

オン

0,255,0

二重鎖線

0.15 mm

オフ

AM_12

オン

0,0,0

実線

0.30 mm

オフ

AM_BOR

オン

0,0,0

実線

0.30 mm

オフ

* 画層の[オン/オフ]値は、スタイル定義には保存されません。

表 2

[オブジェクト]

[画層]:

[オブジェクト]

[画層]:

角度寸法

AM_5

原点インジケータ

AM_5

バルーン

AM_5

パーツ一覧

AM_BOR

並列寸法

AM_5

プレゼンテーション ビュー基準線

AM_7

破断線

AM_4

半径寸法

AM_5

溶接ビードの軌跡

AM_5

参照パーツ エッジ

AM_11

中心マーク

AM_7

履歴テーブル

AM_BOR

中心線

AM_7

履歴タグ

AM_5

データム ID

AM_5

断面線

AM_10

データム ターゲット

AM_5

シート メタルの曲げ中心線

AM_7

詳細切断線

AM_4

シート メタルの曲げの範囲

AM_2

詳細図のコールアウト

AM_5

スケッチ塗り潰しハッチング

AM_8

直径寸法

AM_5

スケッチ ジオメトリ

AM_1

溶接ビードの記号

AM_5

スケッチ文字

AM_6

幾何公差記号

AM_5

面の指示記号

AM_5

フィーチャ ID

AM_5

文字(注記)

AM_6

ハッチング

AM_8

おねじ ねじ先

AM_0

非表示接線エッジ

AM_3

ねじ線

AM_4

非表示おねじ ねじ先

AM_3

ねじ注記

AM_5

非表示ねじ線

AM_3

ユーザ定義の記号(引出線のみ)

AM_5

非表示ビュー エッジ

AM_3

表示/尺度ラベル

AM_6

穴注記

AM_5

表示接線エッジ

AM_1

穴テーブル

AM_BOR

表示ビュー エッジ

AM_0

穴タグ

AM_5

溶接記号

AM_5

引出線注記

AM_5

作業軸

AM_7

長さ寸法

AM_5

作業平面

AM_7

累進寸法

AM_5

作業点

AM_7

累進寸法セット

AM_5

   

設定が終了したら、次の手順でファイルをエクスポートすることができます。

  1. エクスポートする図面ファイル(*.idw)を開きます。既にファイルが開かれている場合は、処理を始める前に保存します。
  2. 規格を編集し、上記の手順で作成したコピーを使用するには、オブジェクト既定を変更します。[スタイルおよび規格エディタ]を起動し、編集する規格を選択します。ライブラリにあるスタイルが表示されるよう、フィルタは必ず[すべてのスタイル]に設定します。[アクティブなオブジェクト既定]の一覧から、新しいオブジェクト既定スタイルを選択して規格を保存し、[スタイルおよび規格エディタ]を閉じます。[規格に準拠]に設定された画層とともに図面内のすべてのオブジェクトが、そのオブジェクト既定スタイルに定義された画層に更新されます。
  3. ファイルを DWG ファイルとして保存し、必要に応じてオプションを設定します。
  4. ファイルを閉じると、変更は破棄されます。