スタイル ライブラリには、個々のスタイル タイプの定義が格納されています。ドキュメント内のオブジェクトにスタイルを適用すると、スタイルの属性がスタイル ライブラリから取り込まれます。
既定では、アクティブな製図規格に関連付けられたスタイル ライブラリにあるすべてのスタイルが、ドキュメント内のオブジェクトの設定に使用できるようになっています。設計ファイル間でライブラリの整合性が保たれるように、通常、スタイル ライブラリは CAD 管理者が管理します。
単一のグローバル ライブラリを使用することによって、すべての設計者が同じスタイルを使用するようにすることも、特定の設計ファイルのセットを指定することもできます。
Autodesk Inventor LT には、パーツの材料、色、照明の標準セットのほか、ANSI、ISO、DIN などの図面の標準製図規格が設定されているスタイル ライブラリが用意されています。スタイル ライブラリは、すべてのドキュメントを対象としたスタイルの共通のソースです。各スタイル ライブラリは、.xml ファイルの集合であり、各スタイル タイプに 1 つずつ存在します。たとえば、寸法や画層などのスタイル タイプをはじめ、その他すべてのスタイル タイプにファイルが存在します。
[スタイルおよび規格エディタ]のブラウザで、スタイル タイプの一覧を表示できます。次のアイコン
[管理]タブ
[スタイルと規格]パネル
[スタイルおよび規格エディタ]
の順にクリックします。
スタイル ライブラリは、スタイルをドキュメント間で共有できるように管理する方法として適しています。たとえば、すべてのパーツから同じ定義にアクセスできるように、材料スタイルを使用できるようにします。図面の場合は、スタイルを共有すると、矢印、寸法、引出線、中心マークなどの詳細を含め、注記を確実に統一できます。
スタイル ライブラリの使用開始に適しているのは、新しい設計プロジェクトを開始するとき、初めて Autodesk Inventor LT を使用するとき、個人または小規模なグループで設計作業をするときです。製図規格に関連付けられた既定のスタイル ライブラリを使用できます。
使用を開始するには、各製図規格に関連付けられている既定のスタイルを使用します。つまり、DIN、JIS、およびその他の国際規格などと同様、ANSI には独自のスタイル セットが添付されています。社内でオブジェクトの設定方法を標準化する場合は、スタイルを追加または編集し、変更内容をスタイル ライブラリに保存します。新しいドキュメントの設定には、使用可能なスタイルが自動的に設定されます。
大規模な作業グループで作業していて、後でスタイル ライブラリを使用してアクティブな従来のファイルを移行することもあります。その場合には、1 つまたは複数のカスタム スタイル ライブラリが必要です。
スタイル ライブラリは、次のような場合に使用します。
以下の場合は、スタイル ライブラリを独自の設定で使用することを検討してください。
[アプリケーション オプション]ダイアログ ボックスには、スタイル ライブラリをオフにする設定が用意されています。スタイル ライブラリをオフにすると、ドキュメント テンプレートにあるスタイルしか使用できなくなります。スタイルへのアクセスを可能にするには、ドキュメント テンプレートを使用します。テンプレートのスタイルを変更した場合、それ以降のドキュメントはすべて変更後のスタイルを利用するようになります。ただし、スタイル変更前に作成されたドキュメントは別です。
後になってスタイル ライブラリをオンにして作業する場合は、以前に作成したドキュメントのスタイルを更新する必要があります。
1 つのドキュメントから別のドキュメントにスタイルを転送するには、スタイルをインポートまたはエクスポートします。
使用するスタイル ライブラリを指定するには、スタイル ライブラリをオンにし、[アプリケーション オプション]ダイアログ ボックスの[ファイル]タブで既定のスタイル ライブラリを指定します。
スタイル ライブラリは、次のような場合に使用します。