スタイルを使用して、Autodesk Inventor LT ドキュメント内のオブジェクトを設定します。Autodesk Inventor LT 8 以前のバージョンでは、スタイルはテンプレート内またはドキュメント内に格納されていました。今回のバージョンでは、すべてのスタイル定義を含めたスタイル ライブラリ内にスタイルを格納できるようになりました。
スタイル ライブラリを使用すると、複数の設計者が同じスタイルを利用できるため、ドキュメント間で設定が統一され、スタイルの更新が容易になります。
[ツール]タブ [オプション]パネル
[アプリケーション オプション]
[ファイル]タブで、[スタイル ライブラリを使用]オプションを設定して、ドキュメントでスタイル ライブラリをどのように使用するかを指定します。
既存のドキュメントで作成してあるスタイルを削除するかどうか不明確な場合は、[読み取り専用]オプションを選択してください。ライブラリのスタイルにアクセスできるようになり、ライブラリに追加するスタイルを、以前に作成したスタイルの中から確認できます。オプションを[読み取り-書き込み]に設定し直し(スタイル ライブラリが書き込み可能になる)、管理ツールを利用してライブラリにスタイルをコピーすることができます。
テンプレートとは Autodesk Inventor LT の標準ドキュメントのことで、スタイルおよび既定として使用するその他の設定が含まれています。
[スタイル ライブラリを使用]オプションを[読み取り-書き込み]または[読み取り専用]に設定してから、テンプレートからドキュメントを作成すると、スタイル名とテンプレート内のスタイルが比較されます。Autodesk Inventor LT同名のスタイルが複数ある場合は、スタイル ライブラリから取得されます。テンプレート内のスタイルが、スタイル ライブラリのバージョンに合わせて更新されます。
ライブラリにないスタイルがテンプレートに含まれる場合、そのスタイルは新しいドキュメントに追加されますが、ライブラリには追加されません。これは、ユーザがカスタム スタイルのセットを利用しており、他の設計者がスタイル ライブラリを介して一般使用しない場合に便利な機能です。
使用しないスタイルは、テンプレートから削除します。
従来のファイルでは、通常、ドキュメントごとに独自のスタイル セットがありました。
したがって、多くのドキュメントには、他のドキュメントと共有されていないカスタム スタイルが含まれています。
テンプレートから作成されたすべてのドキュメントには、すべてのテンプレート スタイルを必要としない場合でも、テンプレート スタイル一式が含まれます。スタイルを使用する際に、ファイル サイズを縮小するために、使用しないスタイルをドキュメントから削除します。
リボンで、 [管理]タブ[スタイルと規格]パネル
[スタイル消去]の順にクリックして未使用のスタイルを個々のドキュメントから削除し、重複したスタイルを持つファイルが余分にロードされないようにします。
削除されたスタイルがスタイル ライブラリに保存されている限り、必要に応じて取り込むことができます。ドキュメント内にのみ存在しており、スタイル ライブラリにマイグレートされていないスタイルは、完全に削除されます。
スタイルの移行に使用する Autodesk Inventor LT のツールは次のとおりです。