このダイアログ ボックスは、選択した熱可塑性材料の特性を表示/編集するために使用します。
[熱可塑性樹脂]ダイアログ ボックスの[収縮特性]タブを使用して、熱可塑性樹脂の収縮特性を指定します。
注: 現在選択している材料のプロパティを編集するには、最初にパーソナル データベースを作成する必要があります。
注: Autodesk Simulation Moldflow Adviser では、反り解析で補正済み残留金型内応力(CRIMS)モデル係数は使用しません。
注: プロパティ名が赤色で表示される場合は、そのプロパティがこの特定の材料についてはテストされていないことを示します。ただし、同等の一般グレードのテストの材料データが適切であることが判明しているので、この材料に割り当てられています。
ダイアログ ボックスの要素
- 収縮モデル
- 流動シミュレーションで使用する収縮モデルを表示します。
次のオプションを利用できます。
- 未補正残留応力
- このオプションは、材料に利用可能な収縮データがない場合に選択します。その場合、充填+保圧解析では、成形品内の残留応力値は、成形サイクルの流動履歴および熱履歴に基づいて予測されます。
- 補正済み残留金型内応力(CRIMS)
- 材料の収縮テストが実施済みの場合、このオプションが既定になります。このモデルは、実際にテストされた収縮値と充填+保圧解析予測値との相関をとることで取得するため、最も高精度です。
注: 選択した材料に対して利用できるデータセットの CRIMS モデル係数を確認できます。解析では、選択した材料、解析順序、およびプロセス設定に適切なデータセットを使用します。
- 残留歪
- このオプションは、、CRIMS モデルでは材料の収縮挙動が適切に表現できない材料に対して選択します。
注: 選択した材料に対して利用できるデータセットの残留歪モデル係数を確認できます。解析では、選択した材料、解析順序、およびプロセス設定に適切なデータセットを使用します。
- 測定済みの基準収縮率
- 収縮テストで測定した収縮の平均値。
材料の収縮テストが実施済みである場合、測定済みの基準収縮率には、収縮テストで使用されたテスト条件の下で測定された、流動方向に平行な収縮および流動方向に垂直な収縮の平均値が表示されます。または、収縮に対する単一の ISO 値を示す場合もあります。収縮データの情報源に関する詳細情報については、テスト情報を参照してください。
注: このデータは反りソルバーでは使用されません。
- 測定済みの収縮率
- 収縮テストで測定された収縮の最大値と最小値。
材料の収縮テストが実施済みである場合、測定済みの収縮率には、特定のテスト条件の下で測定された、流動方向に平行な収縮および流動方向に垂直な収縮の最大値と最小値が表示されます。
注: このデータは反りソルバーでは使用されません。
- 収縮成形サマリー
- 射出成形条件範囲内での流動方向に平行および垂直な測定済み面内収縮。
収縮テスト済みの材料の場合、このサマリーには次のパラメータが表示されます。
- Tmelt
- 樹脂温度
- Tmold
- 金型温度
- FlowRateR
- ラムの動きに基づく流量
- FlowRateF
- キャビティ充填に基づく流量
- RamDiam
- 射出成形機ラムの直径
- RamInit
- ラムのストロークの長さ
- 厚肉
- 成形品の肉厚
- HoldP
- 保持圧
- HoldT
- 保持時間
- CoolT
- 冷却時間
- ParaShrink
- 流動方向に平行な収縮
- PerpShrink
- 流動方向に垂直な収縮
これらの結果は[測定済みの収縮率]結果の基礎となります。