ゲート位置指定禁止領域

ゲート位置解析の実行時に、成形品でゲート位置設定を禁止したい領域があることがあります。 [ゲート位置指定禁止領域]ツールを使用して、ゲート位置解析でゲート位置指定から除外する領域を指定します。禁止領域は、成形品や金型の形状が理由で選択する、または射出位置によって外観不良が生じる領域などを選択します。
[ゲート位置指定禁止領域]はオプション設定です。ゲート位置解析の実行前に設定する必要があります。ゲート位置指定禁止領域を使用した場合、アドバンス ゲート ロケータ アルゴリズムとゲート リージョン ロケータ アルゴリズムの 2 つの選択方法を使用でき、これらのいずれかを選択できます。
許容角度

この選択方法は、モデル上の点をクリックすることで使用できます。会合角がこの許容角度より小さい隣接領域を選択します。許容角度は、[許容値]設定で変更できます。

この許容値設定は、領域を選択する際に選択アルゴリズムが考慮する曲面の量を制御します。許容値の範囲は 0~89 度で、0 は最小値で、89 が最大値です。許容値に低い値を設定すると、より狭い範囲の曲面が選択され、より正確な選択ができます。許容値に高い値を設定すると、より広範囲の曲面が選択され、選択範囲が広くなります。要件に合わせて許容値を調整します。

[許容角度]による選択方法は、厚肉モデル、または多くの曲面や溝がある領域に最適です。

クリップ

[クリップ]による選択方法は、射出位置から除外する領域をバンド選択することで使用できます。[手前側のみ]チェック ボックスを選択すると、表示面の領域のみが選択されます。この選択方法は、平坦なもしくは角張ったモデルに最適です。

ゲート位置指定禁止領域の最も効果的な選択方法は、上記の 2 つの選択方法を組み合わせて使用することです。

同一のモデルで、複数のゲート位置指定禁止領域の保存および表示ができます。また、ゲート位置指定禁止領域をモデルに保存できるため、ゲート位置指定禁止領域を設定したモデルを複製したり、Autodesk Simulation Moldflow Insight にモデルをエクスポートして禁止領域をノードとして表示または編集することができます。

注: ゲート位置解析を Autodesk Simulation Moldflow Adviser で実行した後、ゲート位置指定禁止領域を設定したモデルを Autodesk Simulation Moldflow Insight にエクスポートして読み取り、禁止領域をノードとして表示できます。しかし、逆に Autodesk Simulation Moldflow Insight からゲート位置指定禁止ノードの設定されたモデルをエクスポートして Autodesk Simulation Moldflow Adviser で読み取ることはできません。