せん断応力は、金型内を樹脂が流動するときに樹脂にかかる応力です。この応力は、キャビティ内を流動する樹脂層間の過剰な摩擦によって発生します。
このタイプの応力は、材料の粘度が高い場合や、材料の流量が高い場合に発生しやすくなります。せん断応力は、射出速度が速いゲート周辺でしばしば発生します。また、一定流量が使用されている場合は、フローの末端で発生することがあります。せん断応力が高いと、応力亀裂のために、プラスチックが劣化したり、破損する可能性があります。下図の赤色の線は、最大せん断応力の領域を示します。これは、濃青色の固化層と薄青色の溶融層の間にあります。
内部せん断応力の低減方法