解析精度に対して材料データ品質が重要であるため、Autodesk Moldflow Plastics Labs では材料品質インジケータを開発しました。
さまざまな解析要件に合わせて材料データの信頼性を表す、次の 3 種類のインジケータがあります。
次の基準に応じて、各インジケータに対し、ゴールド、シルバー、またはブロンズの評価が与えられます。
ゴールド | シルバー | ブロンズ | 不明 | |
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充填品質 |
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保圧品質 |
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反り品質 |
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ゴールド評価は、その解析タイプに対する材料データ品質の信頼性が高いことを示します。高精度の解析結果が必要な場合、ゴールド評価の材料を使用することを推奨します。
シルバー評価は、良好なテスト済みデータ、および補足材料データ組合せを示します。1 材料データたとえば、ある材料の保圧品質がゴールド評価であっても、機械的特性に補足データを使用している場合もあります。このような場合は、反り品質インジケータがシルバー評価となることがあります。
ブロンズ評価は、不完全なデータセット、補足データの過剰な使用、テスト未実施の材料特性など、問題があることを示します。ブロンズ評価の材料を使用しても、良好な結果を取得することは可能です。しかし、これらの結果を金型加工で使用する収縮許容値や正確な反りなどの非常に重要な要件の決定に使用するべきではありません。
不明な評価は、このソフトウェアの旧バージョンで使用された材料であることを示します。同じ材料を再選択することで、材料品質インジケータは更新されます。
材料評価は、スタディのスタディ タスク ペインに表示されます。アイコンの上にマウスを移動して、評価を表示します。
この情報は[熱可塑性樹脂]ダイアログ ボックス( )の[品質インジケータ]タブでも確認できます。
[熱可塑性樹脂]ダイアログ ボックスの[品質インジケータ]タブの[詳細の表示]ボタンをクリックすると評価で考慮されたパラメータの概要が表示されます。[熱可塑性樹脂]ダイアログ ボックスの他のタブを使用して、材料テスト データをさらに定義できます。