最適ゲート位置結果

最適ゲート位置結果は、ゲート位置解析によって生成されます。この結果は、モデルの各位置の射出位置としての適性を評価します。

最も適切な領域は最適として評価され、青色で表示されます。モデルの最も不適切な領域は不適として評価され、赤色で表示されます。最適として評価されても、その位置から確実に充填できるというわけではありません。これは完全な解析を実行して確認する必要があります。

最適ゲート位置結果は、次の 2 つのゲート位置解析アルゴリズムを使用して出力されます。
注: 既存のゲートが存在する、または複数のゲートを追加する場合は、アドバンス ゲート ロケータ アルゴリズムではこの結果は出力されません。

モデル上に射出位置がまったく存在しない場合、ゲート位置解析は選択した材料を使用したときの単一のゲートとして最適な位置を決定します。

1 点または複数点の射出位置を設定済みの場合は、解析結果は追加の最適ゲート位置を示します。選択した材料を使用して、各ゲートから充填する領域が同時に充填されるように、流動バランスを考慮します。

この結果の使用法

アドバンス ゲート ロケータ アルゴリズムを使用して、モデル上に射出位置を設置します。このアルゴリズムを使用して、ゲート位置解析の実行後、モデルをコピーして新しいスタディを自動的に作成します。このスタディには最適な位置に射出位置が設定され、充填解析の実行が可能となります。充填解析結果を使用して、この射出位置の適性を確認できます。

ゲート リージョン ロケータ アルゴリズムを使用した場合は、金型や成形品の設計上の制限を考慮した上で、最適ゲート位置結果が示す位置に射出位置を指定して、充填解析を実行します。

ゲート リージョン ロケータ アルゴリズムと充填解析結果を組み合わせて使用し、複数の位置の適性を検証して最適なゲート位置を決定できます。

最適ゲート位置として推奨される領域は、射出位置の設定を検討する価値のある領域です。ただし、この結果は、特定モデルの最適な領域と不適切な領域の相対比較であり、解析結果での最適領域が常に良い解決策であるとは限らず、あくまでも現状の最善の位置を示します。

同じ色で表示された領域は、同等の適性を持つ位置です。

複数の位置を使用して充填結果を評価し、最適な位置を特定した後、モデルの該当する領域に射出位置を追加します。

確認事項

最適ゲート位置結果では、次の点を確認します。
  • 製造上の制限やガイドラインとも照らし合わせて、ゲート位置の領域候補の適性を評価する。たとえば、解析結果では最適ゲート位置であっても、実際にはゲート設定が不可能な場所や、ゲート跡による外観不良が発生する可能性もある。
  • 追加の最適ゲート位置を検討する場合は、既存のゲートから最も離れた射出位置を選択する。