回路レイノルズ数結果

回路レイノルズ数結果では、冷却回路の冷媒のレイノルズ数が示されます。

この結果の使用法

乱流状態に到達すると、流量が増加しても除熱量はほとんど変わらないため、最少の変化量で理想的なレイノルズ数を達成するように流量を設定してください。

最小レイノルズ数を入力する場合は、最小値として 10,000 を指定し、その後この結果をチェックして変化が最小かどうか確認します。10,000 を超えるレイノルズ数を目標値にしないでください。

並列冷却回路を使用している場合は、すべての分岐でレイノルズ数の最小変化を達成できない場合があります。このような場合は、回路のレイアウト変更を検討してください。4,000 を下回るレイノルズ数は層流となり、キャビティからの熱除去の効率が悪くなります。

冷却管の直径に大きなばらつきがあると、レイノルズ数が過度に変化することがあります。その場合は冷却管の直径を調整するか、最小レイノルズ数を低い値にします(ただし、レイノルズ数は常に 4,000 以上の値にしてください)。

確認事項

回路レイノルズ数結果の参照時には、次の点について確認します。
  • 成形品を冷却している冷却管に対しては、回路内に乱流を発生させて効率的な冷却を行えるように、レイノルズ数を 4,000 より大きくする。
  • 達成する理想的なレイノルズ数は 10,000。