[充填プレビュー]は、成形品がどのように充填されるかを示す解析前のプレビューです。
[充填プレビュー]は、モデルに射出位置を設定し、スタディ タスク ペインの[充填プレビュー]チェック ボックスを選択した場合に表示されます。射出位置を移動または追加すると、[充填プレビュー]結果は更新されます。
[充填プレビュー]は、次の情報を表示します。
- 充填時間の勾配表示 - 色が薄いほど、その成形品の領域が後で充填されることを示す。
- 一連の小さな黒点は、ウェルド ラインを示す。
[充填プレビュー]は次の条件下で利用可能です。
- 金型タイプを[成形品のみ]に設定している。
- 射出位置を設定している。
- スタディ タスク ペインの[充填プレビュー]を選択している。
- スタディの解析が未実行である。
- 成形品には、ランナー、フィード システム、および冷却システムを含むことはできない。
- 多数個取りモデルはサポートされていない。
- 切断平面は、[充填プレビュー]と一緒に使用できない。
- 成形品のどの領域でも、絶対肉厚が 0.1mm より厚い必要がある。
注: [充填プレビュー] では、ショート ショットは検出されません。これを確認するには、充填解析を実行する必要があります。
この結果の使用法
射出位置の追加と調節ができ、これらの設定の影響をリアルタイムで評価できます。解析実行前に、ウェルド ライン位置および潜在的な過充填に関して迅速なフィードバックを得ることができ、全体の開発サイクルを短縮できます。
確認事項
[充填プレビュー] 結果の参照時には、次の点について確認します。
- ウェルド ラインは、成形品の強度に影響を与える可能性があり、これらが不適切な場所に位置する場合、外観不良と見なされる。射出位置を調整することで、ウェルド ラインを外観がそれほど重要ではない位置に移動できる。ウェルド ラインが懸念事項である場合は、充填解析を実行して、ウェルド ライン品質のより高精度な結果を取得する。
- 過充填、およびそれに起因する反りの問題を防止するには、成形品の末端を同時に充填する必要がある。可能な場合は、射出位置を調節して、均一な充填を実現する。