アンカー平面の定義

成形品変形の測定開始位置を示すアンカー平面を定義できます。

反り解析の開始時に、解析される成形品は、成形品変形の測定開始位置となる平面に自動的に拘束されます。この平面はアンカー平面として定義されます。ポスト プロセスの際に、任意のアンカー平面を基準にして反り変形結果を表示できます。

  1. スタディ タスク ペインに表示された反り解析結果から、結果を 1 つ選択します。
  2. 3 つの参照点を設定してアンカー平面を定義できるように、モデルを適切に回転しておきます。 この 3 つの参照点は、同じ Z 軸上に存在する必要があります。
  3. [反り拘束] ([結果]タブ > [結果]パネル > [反り拘束])をクリックします。 [反り拘束]ダイアログ ボックスが表示されます。
  4. モデルをクリックするか、X、Y、および Z の座標値を入力して、アンカー平面を定義する 3 点をモデル上で指定します。座標値を入力する場合は、[追加]をクリックして各点を登録します。
    • 最初に定義した点はアンカー点になる。この点は、すべての方向 (XYZ)に拘束される。
    • 2 番目に定義した点は、 X 方向のみに移動するように拘束されます。
    • 3 番目に定義した点は、 (X および Y)の両方向に移動できるように拘束されます。
  5. 反りの評価に使用する最大基準変位量の値を指定します。
    注: 既定の最大基準変位量の値は、平均肉厚の約 50% です。
  6. 参照点の値を手動で入力した場合は、[適用]をクリックして、この平面の反り値を更新します。
注: 反り解析結果を表示する際には、アンカー平面の位置を慎重に検討してください。アンカー平面から離れた領域では、面外収縮にのほかに面内収縮部分も、計算した変位量に含まれる場合があります。
ヒント: 反り解析結果の表示では、成形品上でアンカー平面の各点をドラッグして、アンカー平面を更新できます。
ヒント: [Shift]キーを押したまま、マウスでクリックしてカーソルを上下にドラッグすると、アンカーのアイコン()のサイズを変えることができます。