ウェルド ライン結果は、2 つのフロー フロントが合流するときの会合角を表示します。ウェルド ラインによって強度的な問題が発生したり、成形品に外観不良が発生することがあります。
通常、「ウェルド ライン」という用語は、ウェルド ラインとメルド ラインの両方を指します。これらの唯一の違いは、それぞれが形成される角度で、ウェルド ラインはメルド ラインよりも小さい会合角で形成されます。ウェルド ラインによって強度低下や成形品の外観不良が発生することがありますが、フロー フロントが分岐して穴の周辺で再合流する場合や成形品に複数のゲートがある場合などは、ウェルド ラインの発生は防止できません。
成形条件およびウェルド ラインの位置を検討して、ウェルド ライン品質に問題がないかを判断します。ウェルド ラインとメルド ラインはできる限り防止する必要があります。特に、強度や高品質な表面仕上げが必要な領域には、ウェルド ラインが発生しないようにします。
成形条件は、ウェルド ラインまたはメルド ラインの品質を判断するために役立ちます。ウェルドラインの強度は、ウェルド ラインが形成された温度と、成形品が固化するまでウェルドに加えられた圧力(ウェルド ラインでは圧力はゼロ)の影響を受けます。通常、「適切」なウェルド品質を得るには、ウェルド ライン形成時のウェルド ラインの樹脂温度が射出温度の 20 ℃以下にならないようにします。
ある問題を解決すると、射出成形プロセス上の別の問題を引き起こすことがあります。このため、金型設計仕様を総合的に考慮して各種設定の選択を行う必要があります。