3 プレート金型の射出システムの作成

ランナーのモデリング機能では、パーティング平面が常にグローバル XY 平面に一致していると仮定します。この仮定に基づき、このパーティング平面に対して垂直なスプルーとドロップが作成されます。ただし、3 プレート金型の場合、適切な向きのランナー システムを作成するには、実際の金型のパーティング平面に対して平行なパーティング平面 (XY 平面) を使用する必要があります。ドロップ ランナーはこの平面に対して、直角に作成されます。以下に必要な手順を説明します。

  1. キャビティを表示します。
  2. 射出位置を選択します。
  3. キャビティを整列させます。

    金型のパーティング平面は XY 平面に配置されます。射出位置が必ず正の Z 方向側に配置されるようにします。



  4. キャビティを必要な回数コピーします(線形に配列)。キャビティは X 方向に整列している必要があります。

  5. キャビティのすぐ上にパーティング平面を配置します。各射出位置とパーティング平面の間の距離がゲートの長さになります。
  6. [金型寸法の指定]ボタンをクリックします。
  7. [フローティング プレート]チェック ボックスを選択します。
  8. フローティング プレートと A プレートの厚みを入力します。フローティング プレートの厚みはランナー ドロップの長さになります。A プレートの厚みはスプルーの長さになります。

  9. ランナー システムの既定値を設定します。
  10. スプルーを配置して、ゲートを作成します。
  11. フローティング プレートと A プレートの間に各ゲートから平面までのドロップ ランナーを作成します。
    1. [ランナーの作成]ボタンをクリックします。
    2. ゲートをクリックします。
    3. [金型]をクリックし、[OK]をクリックします。

      フローティング プレートと A プレートの間にゲートから平面までのドロップが表示されます。

    4. 画面を右クリックしてダイアログ ボックスを閉じます。
    各ゲートに対して、a~d の手順を繰り返します。
  12. 単一の水平ランナーでドロップをスプルーに接続します。 これで、金型を解析に使用できるようになりました。