熱可塑性樹脂ダイアログ ボックス: 推奨条件タブ

このダイアログ ボックスは、選択した熱可塑性樹脂材料のプロパティを表示するために使用します。

[熱可塑性樹脂]ダイアログ ボックスの[推奨条件]タブを使用して、熱可塑性樹脂の推奨成形条件を指定します。

注: 解析が完了したら、解析結果で突出可能温度、最大せん断応力/速度をチェックして、許容可能な値かどうかを判断します。
注: プロパティ名が赤色で表示される場合は、そのプロパティがこの特定の材料についてはテストされていないことを示します。ただし、同等の一般グレードのテストの材料データが適切であることが判明しているので、この材料に割り当てられています。

ダイアログ ボックスの要素

金型表面温度
樹脂が金型に接触する部分の樹脂と金属の境界の金型温度。

これが入力ボックスの場合は、必要な金型温度を入力します。

注:
  • 金型温度は、樹脂の冷却速度に影響します。
  • 金型温度を、突出可能温度より高い値にすることはできません。
金型温度範囲(設定推奨値)
[金型温度]領域には、材料に使用できる金型面の温度範囲が表示されます。

最小金型温度は[最小]ボックスに表示され、最大金型温度は[最大]ボックスに表示されます。

樹脂温度範囲(設定推奨値)
[樹脂温度]領域には、材料に使用できる樹脂温度の範囲が表示されます。

材料の最小処理温度は[最小]ボックスに表示され、材料の最大処理温度は[最大]ボックスに表示されます。

最大溶融温度(限界)
材料の溶融プロセス設定にメーカーが推奨する最高温度です。

最大溶融温度(限界)での成形には、特別な注意を払い、滞留時間を少なくする必要があります処理温度に関する詳細なアドバイスについては、樹脂メーカーの処理指示を参照してください。

突出可能温度
突出可能温度は、材料に永久変形や金型のエジェクタ ピンの跡を残すことなく、突き出しに十分耐えられる剛性に達する温度です。

これが入力ボックスである場合は、成形品を金型から突き出す温度を入力します。

最大せん断応力
各材料に固有のせん断応力値です。この値を超えると材料が劣化し始めます。
ヒント: 解析完了後、取得したせん断応力をこの値と比較し、せん断応力が設計上許容可能かどうかを判断できます。
最大せん断速度
各材料に固有のせん断速度値です。この値を超えると材料が劣化し始めます。
ヒント: 解析完了後、取得したせん断速度をこの値と比較し、せん断速度が設計上許容可能かどうかを判断できます。