基準肉厚結果は、成形品肉厚の相対的な変化を表示します。
肉厚は圧力、温度、および冷却時間を含む成形品の多くの計算に影響を与えます。ソリッド モデリング プログラムによる成形品モデルの作成履歴によっては、複雑な成形品の肉厚を特定するのが困難な場合があります。
基準肉厚結果は、成形品の公称肉厚を計算し、公称肉厚からの相対値を帯状で表示します。
肉厚は基準肉厚のパーセンテージまたは値として表示されます。
[パーセンテージ幅]オプションでは、事前定義した許容値に適合する肉厚は緑色で表示されます。既定では、基準肉厚の 20% を超えると低偏差範囲が開始し、基準肉厚の 50% を超えると高偏差範囲が開始します。これらの許容値は手動で設定できます。
[値]オプションを選択すると、[結果の確認]ツールを使用して選択した要素の実際の肉厚を表示できます。
赤色 | 赤色は成形品の過度な厚肉領域、または高偏差範囲の限界を超える領域を示す。 |
黄色 | 黄色は成形品の厚肉領域、または低偏差範囲の限界を超える領域を示す。 |
緑色 | 緑色は基準肉厚と等しい肉厚の領域を示す。 |
シアン(青緑色) | シアン色は成形品の薄肉領域、または低偏差範囲の限界を超える領域を示す。 |
青色 | 青色は成形品の過度な薄肉領域、または高偏差範囲の限界を超える領域を示す。 |
反りや表面不良を防止するために、成形品は均一な肉厚が理想的です。成形品肉厚の変化により、レーストラック現象やためらいなどの不均一な流動が発生し、過剰な反りの原因となる場合もあります。