温度、金型-インサート差(非定常)結果は、射出成形サイクル中の各繰り返しにおける、金型と金型インサートの境界面での温度差を示します。
温度、金型-インサート差(非定常)結果は、有限要素法(FEM)を使用して計算します。
温度差は、外部熱伝達係数(HTC)、またはユーザ定義の熱伝達係数によって決定します。低い HTC 値は、熱伝達に対する抵抗がより大きいことを示します。
ヒント: 外部熱伝達係数は、[金型インサート(3D)]ダイアログ ボックスで設定します。このダイアログ ボックスにアクセスするには、金型インサート要素を選択して右クリックし、ドロップダウン メニューから[プロパティ]を選択し、リストから[金型インサート(3D)]を選択します。
この結果の使用法
この結果を使用して、インサートからの除熱が効果的に行われているかを確認します。切断平面ツールを使用することで、金型インサート内の温度も確認できます。金型インサート内では、平均温度の変化が小さい必要があります。平均温度が高い領域は、冷却が不適切である可能性があります。これらの領域には冷却管を追加することを検討します。
注: 結果をアニメーションにすると、ソリッド モデル内部の温度差の経時変化を把握できます。
ヒント: 任意の金型インサートノードにおける金型-インサート温度差(非定常)の XY プロットを作成して、そのノードの温度の経時変化を確認できます。
[ホーム]タブの
[結果]ペインの
[結果]をクリックし、

)をクリックして、この結果までスクロール ダウンします。
[プロット タイプ]を
[XY プロット]に必ず変更します。
確認事項
温度、金型-インサート差(非定常)結果の参照時には、次の点について確認します。
- 金型とインサート間に大きな温度差がある場合、これらの間にエアー ギャップ(すきま)がある可能性がある。