アンダーカット結果

アンダーカット結果はアンダーカットがある領域を表示します。

アンダーカットは、モデルのエラー(たとえば、不適切な勾配方向設定など)、または成形品を突出可能にするために、スライドコア、リフター、コラプシブル コアなどの特殊な金型構成部品を必要とする成形品形状です。

アンダーカット フィーチャーの幅が狭く、材料の柔軟性が高い場合、スナップ フィットなどでは特殊な金型構成部品なしで成形品を突き出すことが可能です。しかし、金型設計をできる限り単純にするために、アンダーカットは防止するべきです。金型が単純であるほど、製造および保持にかかるコストが低くなります。

この結果の使用法

アンダーカット結果では、抜き勾配が 1 度以上ある表面のアンダーカット フィーチャーおよびシャドウ フィーチャーを表示します。

アンダーカットが検出された場合、成形品の取り出しが可能なように、設計変更するか、または複雑な金型構造を使用するかを検討します。

成形品でアンダーカット フィーチャーまたはシャドウ フィーチャーが検出された場合、成形品設計からアンダーカットを削除できるかを検討する必要があります。これらのフィーチャーが不必要な場合、成形品の再設計ができます。しかし、アンダーカットが必要な場合は、金型構成部品を設計して成形品が適切に突き出せるようにします。

アンダーカット フィーチャーおよびシャドウ フィーチャーを削除して問題を解決します。

確認事項

アンダーカットは赤色で表示し、シャドウ領域は青色で表示します。アンダーカットが成形品モデルの作成ミスなのか、成形品の設計意図として必要なのかを決定します。成形品でアンダーカットが必要な場合、解決策として、成形品からシャドウ領域またはアンダーカット領域の削除が考えられます。これによって、金型に大きな変更を行うことなく、成形品を正常に突き出すことが可能になります。

たとえば、下図 1 はスナップ フィット フィーチャーにあるアンダーカット(赤色)を示しています。シャドウは青色で示されています。通常、このタイプのアンダーカットは、成形品の突出を可能にするために、リフターやスライダーの使用などの高コストな調整が必要となります。



アンダーカットの潜在的な問題

しかし、図 2 では小さな変更と最小の金型コストで成形品に穴を作成し、青色のシャドウ領域を削除することで、有効な設計にできることを示しています。



有効な設計