ヒケ、深さ結果

ヒケ、深さ結果は、表面の反対側の面にある形状が原因で発生するヒケ(およびボイド)の位置と深さを示します。

ヒケは、成形品厚肉部、リブ、ボス、内部フィレットなどの反対側に発生します。ヒケ、深さ結果は、表面の反対側にある形状が原因で発生するヒケのみを示します。

ヒケ、深さ結果プロットは、Midplane 保圧解析で生成されます。

この結果の使用法

ヒケは、成形品表面に 凹 みとして現われます。通常、これらの 凹 みは非常に小さいですが、光を屈折させるため、かなり目立ちます。ヒケが目立つかどうかは、成形品の色および表面のシボによって決まるため、深さは 1 つの基準にすぎません。ヒケは成形品の強度や機能には影響しませんが、外観部品の場合は重大な品質不良です。

ヒケは主に、冷却中の熱収縮によって発生します。たとえば、リブと上面が接する領域は、温度が低い金型表面との局部的な接触が限られているので、他の領域よりも冷却に時間がかかります。これが大きな収縮を引き起こし、冷却過程のプラスチックが金型表面から引き離されます。これにより、成形品の表面にくぼみが発生します。

対処法

モデルにヒケがある場合は、次のヒケ発生の防止方法を検討します。
  • 厚肉部の排除やリブ部の肉厚削減など、成形品の設計を変更するか、デザインを工夫し、ヒケを隠す。
  • 保圧または保圧時間の増加
  • 厚肉部またはその付近にゲートを移動する。これにより、薄肉部が固化する前に、厚肉部が保圧される。
  • ゲートとランナー寸法を大きくしてゲートの固化時間を延長して、より多くの樹脂をキャビィティに充填する。
  • 金型と樹脂の温度を下げます。
  • より粘度の低い材料を使用します。
注: 上記のような変更は、ライセンスのある Autodesk Simulation Moldflow Adviser または Autodesk Simulation Moldflow Insight 製品を使用した場合にのみ実行可能です。