温度、ランナー(非定常、プロファイル)結果

温度、ランナー(非定常、プロファイル)結果は、Dual Domain結果で、経時変化するランナー温度を示し、肉厚方向表示位置 = 1.000 である点でプロットされます。

このプロファイルは、各タイム ステップにおける非定常金型表面温度に基づきます。温度ラミネート結果は、成形品肉厚方向の有限差分法を使用して計算します。

この計算では[金型-樹脂熱伝達係数(HTC)値]を考慮します。この値は [プロセス設定][アドバンス オプション]にある[ソルバー パラメータ]ダイアログ ボックスの[メッシュ]タブで設定できます。
ヒント: 低い HTC 値は、樹脂と金型間の熱伝達に対する抵抗がより大きいことを示します。

この結果の使用法

ランナーの厚み方向の温度変化を確認するには、さまざまな点の結果の XY プロットを作成します。これを実行するには、 ([ホーム]タブ > [結果]パネル > [結果])をクリックし、 ([新規プロット] > [プロット])をクリックして[温度、ランナー(非定常、プロファイル)]結果までスクロール ダウンします。[プロット タイプ][XY プロット]に必ず変更し、[プロット プロパティ]タブで[独立変数][時間]から[肉厚方向表示位置]に変更します。

ランナーの厚肉領域が、ランナーまたはゲートの薄肉領域よりも高温である結果が見られます。冷却ソルバーはせん断熱を考慮しないため、ゲートなどの薄肉領域は厚肉領域よりも高温であるべきではありません。この結果は、平均温度が突出可能温度や固化時間などの所定の値に到達するまでに要する時間を示します。さらに、この結果ではランナーに対する冷却管位置の影響が分かるため、冷却管の理想的な位置を確認することも可能です。

温度範囲を縮小することで、ランナー温度をより詳細に確認できます。これを実行するには、 ([ホーム]タブ > [結果]パネル > [結果])をクリックし、 ([スケール]ペイン > [スケールの設定])を選択し、[最大]ボックス内の値を低くします。

注: 結果をアニメーションにすると、解析中のソリッド モデル内部における温度の経時変化がわかります。

確認事項

温度、ランナー(非定常、プロファイル)結果の参照時には、次の点について確認します。