速度結果では、結果ファイル記録時の任意のノードにおける樹脂の速度の方向と大きさが示されます。
記録された値は、その樹脂の実際の速度です。この結果は 3D 充填解析で生成されます。
速度の既定の表示方法は、透明のモデルにベクトルを矢印として表示します。ゲートまたは他の狭い断面の速度は非常に速くなります。成形品の他の部分の速度は、スケールの低い方の端に表示されるため、違いを確認するのが困難になります。プロット プロパティを使用して、結果のスケールを狭い断面に見られる高速度を除外するようにします。[拡張された色]チェックボックスを選択すると、表示された最大値よりも速度の高い領域は赤色になります。
プロット プロパティを使用して、X、Y、Z 方向の速度のプロット、および速度矢印の長さを指定できます。
ソリッド モデル内部の速度結果を表示するには、切断平面ポストプロセス ツールを使用することをお勧めします。モデルの表面で記録される速度結果は 0 になります。最初に切断平面を定義し、次に、モデル内でその切断平面を移動させます。
速度結果を使用して、流量の多いまたは少ない領域を調べることができます。モデルの速度値が高い領域は流量が多いことを示し、せん断発熱の問題がある可能性があります。局部的に速度値が非常に高い場合、その領域では温度が大幅に上昇し、表面不良、アンバランスな充填、保圧および反りの問題が発生する場合があります。
金型のある部分に樹脂流動が速い領域や流動が遅い領域が存在する場合、ためらいやレーストラック現象などの充填不良があることを表します。充填過程を通じて、金型の非常に速度の遅い領域は、過充填が発生している可能性があります。