温度、金型 (非定常) 結果

温度、金型(非定常)結果は、サイクル中の金型温度の変化を示します。

金型全体の温度は、キャビティ(溶融樹脂)、ランナー、およびカートリッジ ヒーターから受け取る熱と、冷却回路および金型外部境界への放熱によって決まります。この計算では[金型-樹脂熱伝達係数(HTC)値]を考慮します。この値は[プロセス設定][アドバンス オプション]にある[ソルバー パラメータ]ダイアログ ボックスの[メッシュ]タブで設定できます。金型/成形品の境界面の金型側は、境界面の成形品側よりもわずかに低温になります。
ヒント: 低い HTC 値は、樹脂と金型間の熱伝達に対する抵抗がより大きいことを示します。

この結果の使用法

この結果を使用して、局部的なホット スポットやコールド スポットを検出し、それらがサイクル タイムと成形品の反りに与える影響を調べることができます。ホット スポットやコールド スポットがある場合は、冷却管または冷媒温度の調整が必要となることがあります。切断平面を使用して、成形品内にホット スポットまたはコールド スポットがないかを調べます。

金型温度の最小値および最大値は、非晶性材料の場合は目標温度の 10 ℃ 以内、結晶性材料の場合は目標温度の 5 ℃ 以内とします。このガイドラインは、多くの金型で実行が難しいかもしれませんが、冷却解析の目標とするべきです。金型面における温度差が小さいほど、金型温度差が反りおよびサイクル タイムの延長の原因となる可能性は低くなります。冷却管の配置および金型の熱伝導率が温度変化に影響を与えます。

温度、金型(非定常)結果は、通常、冷媒入口温度から10℃~30℃高い温度です。自動射出 + 保圧 + 冷却時間を使用し、冷媒温度が目標温度に非常に近い場合は、予測サイクル タイムが大幅に延長します。

ヒント: 任意のノードにおける非定常金型温度の XY プロットを作成して、そのノードの温度の経時変化を確認できます。[ホーム]タブの[結果]ペインの [結果]をクリックし、 ([新規プロット] > [プロット])をクリックして、この結果までスクロール ダウンします。[プロット タイプ][XY プロット]に必ず変更します。

確認事項

温度、金型(非定常)結果の参照時には、次の点について確認します。