ベンド曲率結果は、成形品の予測曲面量を示します。
ベンド曲率値が高い場合、成形品に大きなベンドがあることを示します。
ベンド曲率結果は、要素の表側と裏側の収縮差を、その要素の厚みで割ったものです。
上記に示した結果の定義からわかるように、ベンド曲率結果は、上部の収縮と下部の収縮との差が大きくなるか、成形品の肉厚が薄くなると、数値が高くなります。したがって、最大ベンド曲率値は、成形品の表側と裏側の収縮差が大きい、成形品の薄肉部分で発生します。
そのため、ベンド曲率結果は、冷却差に起因する反りの問題を検討する際に役立ちます。モデルのベンド曲率値が大きい領域では、要素の上部と下部での冷却差に起因する面外変位が発生しやすくなります。