急速加熱冷却回路の流量結果

急速加熱冷却回路の流量結果は、Dual Domain および 3D 解析において、解析中の急速加熱冷却回路内における流体の流量を示します。この結果は、非定常冷却解析を使用した金型の急速加熱冷却シミュレーションで生成されます。

この結果の使用法

急速加熱冷却回路の流量結果は、解析ログ内のデータと一緒に使用すると最も効果的です。解析ログはプログラムのステップが変化するタイミングを示すため、冷却回路の流量結果の確認時に、なにが起こっているかを把握できます。

急速加熱冷却回路の流量結果の確認時に、測定可能な流量が見られるのは、1 次エアー パージ中、冷却管内を冷媒が流動中、2 次エアー パージ中の 3 つの場合です。プログラミングされているように、冷却の準備として管内の蒸気をクリアするためにエアー パージが行われ、この際、冷却回路の流量は大幅に上昇します。次に、管内を冷媒が通過すると流量は大幅に低下します。2 次エアー パージでは再び流量が大きく増加します。その後、管は蒸気で充満されます。蒸気の加熱過程では、測定可能な流量はありません。

ヒント: この結果を確認するには、加熱回路または冷却回路を表すビーム レイヤーが表示されている必要があります。
要確認: エアー パージの流量は、約 1000s l/min となります。冷媒の流量は、約 10 l/min となるため、結果の確認時には、表示倍率を適切に調整する必要があります。
注: [再生] ([結果]タブ > [アニメーション]パネル > [再生])をクリックして、この結果のアニメーションを表示して、サイクル中の流体の流量の経時変化を確認します。

確認事項

急速加熱冷却回路の流量結果の参照時には、次の点について確認します。