速度/圧力切り替え時の圧力結果は充填解析で生成されます。この結果では、速度制御から圧力制御への切り替え点における、金型内部でのフロー パス上の圧力分布が示されます。
充填完了時のフロー パスの末端は圧力がゼロになる。
この結果を圧力降下結果と組み合わせて、実際の射出圧力が過度に高くなる可能性がある領域を特定します。
充填過程では、狭いコンター幅における圧力分布の大きな変化は、防止する必要があります。
一般的に、射出成形機の加熱筒 (バレル) のノズル部で発生し得る最大射出圧力は、140 MPa (20,000 psi) 程度です。推奨最大圧力は、金型 (成形品とフィード システム) では 100 MPa (14,500 psi) で、成形品では 70 MPa (10,000 psi) です。多くの成形機ではこの値より高い圧力能力があります。圧力能力が不明な場合は、140 MPa であると仮定します。成形機の圧力能力が明らかな場合は、設計ガイドラインとして、金型全体に圧力の約 75% 以下を使用し、成形品のみに 50% を使用します。
V/P 切り替え時点では、キャビティ内に完全に充填はされていない状態であるとともに、フロー フロントの圧力はゼロとなり、成形品では未充填箇所があります。このプロットに表示される未充填箇所は、プロセス設定で定義される圧力制御 (保圧過程) 下で充填されます。