位相シフト(光入射方向)結果には、結果の中で名前の付いている方向から光が成形品を透過する際の、水平偏光の位相と垂直偏光の位相の違いが表示されます (1 サイクルを 360度として、波長の分数で表示)。波長は 546.1 nm(緑色)と仮定されています。
この結果は 3D 反り解析の終了時に作成されます。
位相シフトは、水平方向の偏光と垂直方向の偏光が、成形品を通過することによってどれだけ脱調状態になるかを示します。これが重要になるのは、光が初めから偏光していた場合、または光を偏光させる別の光学要素を光が通過した場合です。その場合、透過光の明るさにばらつきが生じたり、色付きの帯が表示される場合があります。
"水平"と"垂直"の意味は、光源の向きによって異なります。これらは相互に直交性のある偏光の平面であり、その交差には、成形品の各場所に対して、入射光ビームが含まれています。表示されている値は、位相シフトを最大化する平面に対するもので、これは最悪のケースです。
この結果が意味を持つのは、成形品の中で、光源に面していない側だけです。成形品の光源に面している側には、位相シフトが存在しないため、結果は生成されません。
値が 90度を超えると、透過光の偏光に大きな影響を与えます。成形品の光学的に重要な部分では、許容値を 30度以下にすることをお勧めします。