収縮解析ログ - 寸法サマリー レポート

寸法サマリー レポートの表は、定義されたすべてのクリティカル寸法をまとめたものです。

また、1 つの推奨収縮許容値を成形品全体に使用している場合は、この表には目的の寸法の成形品を得るために必要な実際の金型寸法が表示されます。希望成形品寸法の列には、成形品モデルから得られた希望成形品寸法、およびクリティカル寸法の設定で入力した寸法公差が表示されます。

必要な金型寸法は、推奨収縮許容値を成形品全体に適用し、収縮分の寸法を希望成形品寸法値に足し合わすことで得られます。寸法公差は、予想される収縮量によって発生するエラー合計を反映した値です。必要金型寸法の公差がゼロまたは負の値になっている場合は、金型を製作する際にここで採用した推奨収縮許容値を使用すると、クリティカル寸法に対して要求されている公差を満足できないことを示しています。この場合は、表の警告の列に"Not Met"というメッセージが表示されます。

最後の列は、推奨収縮許容値を使用して製作した金型で成形した場合に得られる、成形品の仕上がり予測寸法(予測成形品寸法範囲)を示しています。

公差を満足しないクリティカル寸法が存在する場合は、寸法サマリー詳細レポートの表を確認し、公差を満足するために成分方向によって複数の収縮値を使い分ける必要があるかどうかを見極めます。成形品の全方向についてのみ警告が表示されている場合は、各成分方向に同じ収縮値を使用できる可能性があります。

注: 予測エラーのプロットとエラー合計のプロットを使用すると、推奨収縮許容値を使用してクリティカル寸法を満足できるかどうかをグラフで評価できます。

寸法サマリー詳細レポート

この表は、寸法サマリー レポートの表に、必要金型寸法を各成分方向に分解した数値を追加したものです。

推奨金型寸法を個々の成分方向に分解した値が役に立つのは、収縮量が方向によって異なる樹脂材料を使用する場合や、クリティカル寸法がグローバル座標系の複数の平面にわたって存在する場合です。

注: 必要な金型寸法のコンポーネント方向ごとの公差と、成形品全体の公差は異なることがあります。これは、予想される公差が方向によって異なるからです(コンポーネント収縮の表を参照)。