樹脂 B の樹脂分布結果はコインジェクション解析で生成されます。この結果では、樹脂 B(コア材料)の浸透と分布に関する肉厚方向の平均値が、総成形肉厚の比率として示されます。
この比率は、成形サイクル中に 0 (純材料 A )~1 (純材料 B) の範囲で変化します。
この結果の使用法
- 浸透目標 1
- 特定の量のコア材料を使用する場合(コア材料 30% で構成される成形品を生産する場合など)。
- 浸透目標 2
- コア材料をゲートから最も遠い成形品の末端ぎりぎりに(完全な末端ではなく)到達させる場合。末端ぎりぎりまでの到達では均一な分布が保証されますが、末端への完全な到達はコア材料が表面を突き抜けていることを表します。
- 分布目標
- 構造上の問題や反りの問題を発生させないために、コア材料を成形品全体に均一に使用する場合。
注: ![[確認]](../images/GUID-05A583DD-9E7B-4A1B-8A30-D864CFC61129.png)
を選択し、モデルをクリックします。表示される値は、[結果の確認]をした位置における樹脂 B の肉厚 (総肉厚に占める比率) です。たとえば、.32 という値は、確認した位置の肉厚方向における材料が、樹脂 B (コア材料)32% と、樹脂 A (スキン材料)68% で構成されていることを表します。
確認事項
- プロットをアニメーションにして、形状の浸透と分布への影響、および影響している位置を確認する。形状によっては、特定の領域にスキン材料が早く充填され、その位置にコア材料を充填する余地がなくなることがある。このような問題を修正するには、ゲートの位置や肉厚の変更が必要な場合がある。
注: 上記のような変更は、ライセンスのある Autodesk Simulation Moldflow Adviser または Autodesk Simulation Moldflow Insight 製品を使用した場合にのみ実行可能です。